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36話 地獄契約

「まず地魔法さんで、戦えるくらい広くて頑丈で防音完璧な密室をつくると。」


まずがキツいよ!

閉じ込めて1対1の状況をつくるってことかあ。

でも防音だけで大丈夫なの?バレるんじゃない?


「ふんふん、ほー水魔法さんの水結界も中に展開しておくのね。殺意ギンギンだなあ。逃がす気がないね。」


うーん、まあこれならいいか…。なにもよくないけどね。

はあ、分かったよ、やりますよ。

あー、やだなあ。

それで何体くらい倒せばいいの?


「え!?一日50体!?全部じゃん!ノルマ全部じゃん!騙された!ひどいぞお姉ちゃん!クソ!ちくしょう!ちくしょう!」


地獄契約を結ばされてしまった。

詐欺師お姉ちゃんである。許せん!


「ゆるさん、ゆるさん。…なによお姉ちゃん。謝ってもゆるさんぞ!え、剣と糸でもやる?嘘でしょ…。しかも慣れてきたら同時に2体3体と増やす!?いやー!」


鬼!悪魔!嘘でしょ…。

マジで明日から地獄じゃん。

水魔法さんで楽々倒してた今日までの生活が…。

助けて水魔法さん!


「助けてくれなかったよ。まあお母さんだしね。魔王め!あれ?でもどうやって閉じ込めるの?なんか美味しいものでおびき寄せるの?」


ほうほう、へー、ほんとに美味しいものでおびき寄せるんだあ。

なんにすんのよ。岩苔果実?

最近食べてないなあアレ。もっと美味しい果物つくれるからねえ。

植物魔法さんは凄いのだ。


「ふむふむ、黄金花桃かあ。これが蜂どもの一番の好物なのね。なんかうまそうだなコイツ。肝臓さーん」


ほー、凄いねこの桃。

とりあえず飛び上がるほど美味い。

あとこのまま食べても魔力が大きく回復するみたい。便利だね。

錬金すればあの特級万能魔力回復薬になるのね。凄えな。

ふむふむ、やっぱり珍しい果物なのねえ。

市場に出れば1億じゃ買えないのかあ。

それをポンポン作れる植物魔法さんです。ヤベー。


「これをエサに密室に閉じ込めて、結界を張ってタイマン修行すると…。ヤベえ作戦だぜ」


はー、すごい展開になってきたよ。

くそー!今日はやけ酒だ!ぐびー。

ん?なんだよお姉ちゃん、まだなんかあんのかよう。

聞きたくねー。


「これはアンタのためなのよ?実家の姉ちゃんと同じ事いってる!姉ちゃんはいつもそう!ぷんぷん!え?実戦訓練できる機会はここしかないかもしれないから真面目にやりなさい?ど、どういうことよ…」


ええ…魔力や精神力の攻撃を無効化する敵もいるの?

物理攻撃しか通用しないヤツがいるのか。

マジかよ…。

どうやら真面目に修行しなきゃいけなくなっちまったようだね。

憂鬱である。








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