34話 プラン
「みんな、おはよー。昨日はキツかったね。お姉ちゃんは鬼だよ!悪魔だよ!まったく!」
地獄のトレーニングだったぜ。
能力さんたちのおかげで疲れてないけどね。
あーあ。今日もノルマが終わったらやるんですってよ!
はーいやだ、いやだ!
「え!?体さんが終わったら糸さんの訓練?裁縫さんを取って?いやだー!もうトレーニングやりたくねーよ!ええ!?その後、剣と杖とるの!?ギャー!いやー!」
能力取り過ぎだよ!そんなにいらないってマジで‥。
体さんだけでも十分だよ。強すぎるもん。
マジでレベルMAX体さんだけでアタシ、十万の軍隊を十分かからず殲滅できるよ。
ほかにも優秀な能力さんたちがいるし、アタシもう地上最強の美少女でしょ!
だからいらない!
「ん?ホントに人型の中では最強なの?歴代最強!?ブッチギリで!?アタシが!?ホントに?うそー‥。アタシが最強‥。ふふふ、いやーまいっちゃうねえ!うひひ!え、調子にのるな?このダンジョンじゃ実力不足?マジで?‥クソが!結局これだよ!」
ぬか喜びさせやがって!
そもそも外に出られないんじゃ意味ねーんだよ!
はー、結局全部取る事になったよ。
地獄。最終地獄。ジュデッカ。
でもポイント足りるかなあ。取る能力はこれで全部?え、まだあるの‥。
「火、地、闇、無の魔法と隠密さん探知さんをMAXかあ。闇魔法さんと無魔法さんは知らん人だけど、あとは家族と言ってもいいアタシの大事な人だね。絶対上げてあげなきゃ!またダジャレ!もー!」
なんかダジャレになるな‥。なぜ?
‥あれ?そういえば風魔法はいいの?
なぜハブるのか。かわいそうでしょ風魔法ちゃんが!
あ、雷と氷と光もないな。
存在感が薄くて気がつかなかったぜ!すまん、すまん。
「隠密さんと探知さんは必須か。そりゃそうだ。最優先だよ。火と地は攻撃魔法としてだけじゃなくて、武器や防具作るためかあ。優秀だねえ。闇と無も必須なの?弱そうだけど。強いのこの人たち?ほうほう、強いというより使えるのね。なんか実力派って感じでかっこいいなコイツら。肝臓さーん」
ふむふむ、闇魔法さんは闇を生み出して色々したり、影を使って色々したりと色々する人らしい。
精神魔法さんほどじゃないけど、状態異常系の魔法も出来るのね。
なんでも出来る子ちゃんだねえ。
ほんでなにが必須なのよ?
ほうほう、へー、姐さんと相性抜群なんだあ。
隠密さんプラス影の中に隠れられる闇魔法さんって事かあ。
ヤベー絶対見つからないじゃん!闇魔法さん神!
無魔法さんは‥ふむふむ、うーむ‥特にパッとしないなあ。
ねえお母さんコレいる?水魔法さんでよくね?
なんか地味だし。残念ですが今回は‥。
え?ほうほう、魔法は効くけど属性が効かないヤツもいるのかあ。
あとは、ええ!?無魔法さん上げるとほかの属性魔法も性能上がるの!?
必須じゃん!VIP扱いしなきゃ!あなた様の採用が決まりました!
ほかの属性魔法は大弱点の敵が出てくるまでいらないのね。
そりゃそうか。
「上げなきゃいけないのは分かったよ。いっぱいあって大変だねこりゃあ。なんにせよポイント貯めないとね。」
今日のノルマやりますかい。はー、忙しい事になったよ‥。




