33話 トレーニング
ヤベー能力を手に入れてしまったアタシです。
うーむ、めんどーだけどこれは確かにちょっっっとだけ訓練しないと駄目かもなあ。
やだー。めんどー。ぐえー。
「まあこのままでも最強美少女なんだが、また体のコントロールが微妙っぽいね。しゃあないクンフーを積むとするか。アチョー!せい!しゃあ!キエー!チェストー!」
てきとーにクンフーしてたら怒られたよん!ちえ。
真面目に晩飯まで修行しますか。しかし晩飯までなげー。地獄の長さ。
ほんじゃ体さん、お姉ちゃんよろしこー!
想像以上のハードトレーニングだったよ。鬼め!だけど‥。
「うーむ、全然疲れない。ちょー元気!回復さんたちとか軽減さんたちのおかげだね。そのおかげでご飯の後もトレーニングだよ!余計な事を!はー、さて晩御飯作りますか。料理は楽しいねえ。なんにしよっかな~。おばあちゃんも一緒にやろうじぇー。お、妹ちゃんもやりたいの?マジ!うれしい!やろうやろう!」
シャイな妹ちゃんが勇気を出して‥アタシは嬉しいよ!
さてほんじゃあ作りますか!ふんらったーん♪
‥しかし体さんは凄いわ。ちょっと訓練しただけでさらに強くなっちゃた。
この調子なら一週間で完璧にレベルMAX体さんをものに出来そうな気がするね。
やはり超天才ねアタシ。
あ、お姉ちゃん。わーてますよ、すんません調子のりました。一週間じゃなくって100年ですねアタシなんかじゃ、そういえばいいんだろ!ちくしょう!ちくしょう!‥え、違う?
「一週間じゃなくて明後日にはものにしてる!?バカな!?アタシだぞ!ありえない!」
ほうほう、体さんが体に馴染めばもう完了なのか。
ダジャレになっちゃった。
訓練はそれを早めるためのものなのね。なるほどねー。
「めんどーだけどまあ三日くらいならいいか。もうこれっきりにしてほしいねえ。‥え?武器関係もトレーニングが必要?糸さんも?げー、やだー、地獄!剣が欲しかったけどいらなくなった!」
アタシは魔法と素手でいい!
美少女魔法格闘家としてこれからやっていこう!
‥お!焼けたねー。完璧、パーペキ!
妹ちゃんプレゼンのパンですな。
アタシ米派だけどうまそー。
バターの代用品もいい感じだねえ。
あとは野菜たっぷりスープと甲殻類の虫の香草焼きだよん。
シンプルイズベスト!
「パンうめー。焼きたてはたまんねーな!スープは当然完璧!香草焼きちょーうまい!料理さんと植物魔法さんのおかげです!あざーす!」
すっかり慣れたけど、この料理美味すぎてヤバいね。やっぱアタシ歴史上最高最強の料理人になっちゃったんだねえ。
グルメな金持ちや貴族どもにアタシの料理食べさせたら、腰抜かして奥歯ガタガタいわしちゃうよ。
食べさす気ないけど。ざまあ!ほーほっほっほー!
「美味しかったー。いただきました!さて晩酌を‥ちぃ見つかった。はいはい、やりますよ。もー!」
今日は飲めそうにないね。トホホ‥。




