31話 ウイスキー
テーブルにイス、ソファーにベッド、ついでにキッチンが出来たよん。
出来るコンビと共作。いいねいいね、ちょーオシャレ!
センスいいなあ出来るコンビ。
「クッションや寝具はおばあちゃんとの共作だぜ!かわええ!ふっかふか!ぼよん、ぼよんっとな!」
最高のステキ空間が出来ちゃった!クソダンジョンの中とは思えねえ!
よし、じゃあ酒瓶作るぜ!
あ、その前に米酒造り直そう。あとウイスキーと焼酎作らなきゃ!
これ絶対!
「やっぱまずは一番好きなウイスキーから!もちろんレノキト風のウイスキーね!あれ以外はアタシは認めん!」
西の最果てにある島国レノキト。
ウイスキーだけで成り立っているといっても過言じゃないていう、ウイスキー大国だよ。
いろんな国がウイスキー造ってるけど、やっぱここが一番!
極東のアタシの生まれた国もウイスキーはここのウイスキー真似して造ってるよ。でも、いい出来だけなんか足りないんだよね。
やっぱレノキト産が最高だよ。
「だかアタシ達ならもっと、いや遙か上にいける!歴史上最高のウイスキーを造るぜ!ひゃっほーい!」
さあ究極のレノキト風ウイスキーを造るよ!
そのためにはお母さん、水魔法さんをレベルMAXにさせてください。
最高の水が必要なんだよ!
この通り!ドゲサー!
「あきれながらも許してくれたぜ!よっしゃあ、妹ちゃん!とうとうこの日が来た!水魔法さんレベルマーックス!」
ついに水魔法さんがMAXになったよ。
感慨深いねえ。アタシは嬉しいよ。
え?理由が微妙?
微妙じゃねえよ!超重要だよ!
ウイスキーは水が命!
究極の水が必要なんじゃい!
「あとは究極のウイスキーに合う大麦だね。おばあちゃんどれがいいと思う?アタシはねえ‥」
大麦はパサトハに決定!
別に幻でも伝説でもないよ。
育てるのが難しい大麦で少数生産しかしてないみたいだけどね。
レアっちゃあレア。でもいつもより普通。
「おばあちゃんのお勧めだし、アタシの中の料理さんの勘もコレがいいと言っているよ!こいつは究極の水で究極の麦芽になるとね!」
さあ材料が決まったらちゃちゃっといくぜ!
ちゃちゃちゃーっとね。
出来たーモルトウイスキーのニューポット!
さあ次はレノキト風ウイスキーにとって一番大事なゾーゴグの樽を作るよ!
モルトウイスキーとゾーゴグの樽。これが大事!
レノキト風を名乗ることが出来るのは、高い魔力を持ったゾーゴグの木から出来た樽で10年以上寝かしたピュアモルトウイスキーだけなのよ。
「まずは究極のゾーゴグの木をつくるぜ!うーむ、これかな?どうおばあちゃん?‥よし、オッケーがでた!植物魔法さん!からの木工さんでぱぱっとね!」
よし出来た!
ニューポットを入れてっと、さあレベルMAX水魔法さん、植物魔法さんお願いします!
瞬間熟成!
うーむ、10年と20年、あと30年もつくろっかな。
「で、出来た。これがアタシのウイスキー‥。まずは10年から‥。‥言葉にならねえよ。なんなんだこりゃあ‥。美味いなんてレベルじゃないよ‥」
こんなウイスキーが飲めるなんて‥。
ああもう最高だね。
幸せ幸せ、ごくー、ぐびー‥。
「日付変わっちゃた。夢中になりすぎたぜ‥。晩御飯食べ損ねたよ。お母さんが激おこである。こえー」
もう寝よう。これ以上怒らせるのはヤバい。
それじゃおやすみー!
お母さん愛してるよ!ちゅ!
1話から30話、加筆修正しました。




