30話 木工
「はー、まんぞくまんぷく!しあわせらんらん。今日はもうゴロゴロしてようかなあ」
あー美味しかったなあ。
次は豆腐作ろうかな?
お味噌汁に入れてもいいし、揚げて油揚げにしてもいいね。
お稲荷さんにしよう!そうしよう。
いや待てよ‥豆腐ハンバーグもいいかもしれんなあ。
うーむ。
‥そんなこと考えながらお酒を楽しんでるよ。
ヤバすぎでしょこの米酒。
美味いなんてレベルじゃないよコレ。
大好きなウイスキーや焼酎とかも作っちゃおっかなー。
へっへっへ‥。ぐいー。
「味噌作るついでに適当に造った米酒だけどうめー。料理さん様々だよ。ちゃんと米や麹にこだわって造り直そうかな。酒作りに合う米と麹は何かなっと‥」
え、なによお母さん?
いい加減テーブルやイスを作りなさい?
もー!今やろうとしたの!嘘じゃないよ!ホントホント。
ぐびー。
「怒らせたぜ。いいじゃん!状態異常さんのおかげで全然酔わないんだから!いくら飲んでもモーマンタイ!」
ちなみにほんのちょっとだけ酔うように設定してるよ。
やるヤツよのう状態異常さんめ!
「にしても家具ねえ‥。まあ確かにテーブルくらいは欲しいね。今床に直だもんなあ。ぐびくび‥しゃーないやるか。それじゃあ植物魔法さんで木をつくればいいの?先にこれ取るの?ふんふん、『木工』と『細工』これを取ればいいの?なにが出来るのかねえこの子たちは?肝臓さーん。‥おー、色々出来るんだねえ。地味なのになかなかやるな!」
木工さんは木関係全般だね。
大工さんである。
家具作りはおまかせ!家もね!
あ、味噌入れる樽もつくろう。陶器より樽でしょ、やっぱ。
酒も樽いるしね。熟成は魔法で一瞬だけどお酒に樽は必須なのだ。特にウイスキーには!
ふーん、あと木を操るときに補正がかかって少し威力が上がるみたい。
また意外な使い方だねえ。限定的すぎ。
ほー、トレントみたいな木の魔物にも接近戦で強くなるのね。
まあ接近戦なんかしないがな。
火魔法で塵も残さんわ!ゴゴー!
細工さんは細かい作業全般みたい。
いいねこの子。鍋とか作り直したくなるよ。
料理にもよさそう。
木工さんもよりいい物がつくれるね!
‥ふむふむ、ガラスやアクセサリーかあ。
ガラスいいね!お酒入れるボトル作らなきゃ!
この世界最高クラスの酒はまだ水魔法さんじゃコピーできんからなあ。
MAXなら出来るの?ふむ、やや劣化コピーで限界か。
アタシのヒーロー水魔法さんでも限界があるんだなあ。
なんか悔しい!
あ、あとグラスほしい。
つーことは『鍛冶』も取ったほうがいいの?‥やっぱいるのか。
「鍛冶は防具とかつくるからどの道取ることになってたのか。なるほどねー。そんでこれ全部レベルMAX?やっぱなー。贅沢だねえ。じゃ妹ちゃんいつものいきますか!マーックス!」
ジャキーン、スバーン、バチコーンっとな。
よっしゃ酒瓶作りますか。
ん?先に家具?
えー‥。萎えるー。
今日から1話更新になります。10時から21時までには更新します。




