3話 もっと大きい蜂
「ひぇぇ‥。なんなのこれぇ。数が多すぎるぅ。こええ‥。と、とりあえず隠密さん!」
隠密さんを発動して岩の影に隠れる。
ひいー、こええ‥。いったいどうすればいいの‥。え、探知さん?
1番高い所を調べろ?
あれなんだろう?よく分かんないけどなんかいる‥。よく見えん!
え、隠密さん?鑑定さんを使うの?
なるほど!さすが出来る女コンビ!隠密&探知!
出来るコンビと呼ぼう。
てか鑑定さんはもっと自己主張しようよ!無口すぎるよ!
もう肝臓さんと呼ぼう。沈黙の臓器。
「肝臓さんおねがい‥、ええ!?あ、あれは!?」
魔銀女王蜂 ランク7
体力 48734
精神力 43027
魔力 45349
力 295
防御 253
魔攻 291
魔防 251
素早さ 297
なんじゃあの化け物は!
国が一丸となって死ぬ気で対処するレベルの魔物じゃねぇか!
ふざけんな!勝てるわけねえだろ!
ギャー!ギャー!ピー!ピー!
‥え?お母さん?もっとちゃんと見なさい?ううむ‥?
大弱点 水攻撃魔法レベル90
勝ったー!さすがアタシのお母さん!
いつだってこの人がなんとかしてくれる!
うひょー!さあ今度こそ貢ぐぞー!
MAXお母さんに今こそなる!
まず10匹ほど蜂をぶっ殺してポイント稼ぎまくりじゃあ!
え?先にやる事がある?
何よお母さん。え?出来るコンビまで。
いったい何なの?
能力ポイントを肝臓さんで調べろ?これ?ふむ‥。
「え!?能力ポイントてこういうシステムなの!?嘘でしょ!」
能力ポイントは相手との身体能力の差で入手量が増減するらしい。
マジで?そんな‥。
じゃあ美少女冒険者からスーパー美少女次期特級冒険者に進化したアタシじゃさっきみたいなポイントはもう稼げないの?
嘘でしょ。
‥ちくしょう!どうすんだよ!ここから先お母さんが効かない敵が出てきたら!
クソ!詰んだ!詰んだ!詰んだ!やり直しを要求する!