24話 内装
みんなおはようー!
さあ内装だぜ!ひゃふー!
え、先に今日のノルマをやりなさい?
ええー!やだー!めんどい!ぶっちー!
「また説教だよ。もー、すぐ怒る!はいはい、やりますよ。ん?ノルマ終わったら新しい能力取っていいの?しかも内装に使えるやつ!?やります!やります!アタシにおまかせ!」
なんだろ、なんだろ?メッチャ楽しみ!
よっしゃ、さっさとノルマやっちゃいますか!
え?分かってるって!慎重かつ丁寧にでしょ。
わーてる、わーてる!アタシわーてる!
ノルマ終わったよー。
「よし、お昼前に終わったぜ!それで取っていい能力て何なの?ほーん、『植物魔法』ねえ。なんか微妙。レベルは?は?ひゃ、100!?いやいや使いすぎでしょ!優秀トリオですらMAXにしてないのに。大丈夫なの?」
大丈夫かなあ、と言いつつ内心ワクテカしてるアタシ!
まあみんなが勧めるんじゃあしょうがないよね!
そんじゃあ妹ちゃんお願いします!バキューンっとな!
ほー、これが植物魔法かあ。大体分かったアタシ!
はいはい、ちゃんと読みますよ。ふむふむ、ほー。
植物を操るだけじゃなくて、育てたり枯らしたりできるのかあ。
おー!レベル100くらい凄いと種もないのに一瞬で作物作れるんだあ。凄え。
‥あれ?これがあれば虫食べなくてよかったんじゃない?
え、よく気づいたわね?‥やりやがったな!酷いじゃんお母さん!
もー!もー!まあここの虫美味しいからいいんだけどさあ。
なんか釈然としねえなあ‥。
「そんで?内装に使うてのはどうすんの?ほうほう、テーブルやイス、ベッドかあ。メッチャいいじゃん!え!布団やクッションも作れるの!?植物で?ああ、そうか植物繊維!綿と麻!そーじゃん、そーじゃん!つーことは、服も作れるじゃん!やったー!ずっと寝巻きだったからチョー嬉しい!」
脱出するまで一張羅だと覚悟していたからマジで嬉しいよ!
でも綿や麻てどうやって作るんだろ?
マジで分からん。どうしよう‥。え、手はある?
「この『糸』ってのを取ればいいのか。まさか『剣』や『体』より先にコレを取るとは‥。レベルはいくつよ?70?そんな高いの?なんかもったいないな」
ちなみにこの剣とかは名前は地味だけど、あらゆる剣術や剣技、さらに剣作成の合体能力っつー凄え能力だよ。
大きな国1番の剣士の剣聖でもレベル50くらいで軽くあしらえるくらい強くなるらしいよ。
ヤバすぎ。
そんじゃあまたまた妹ちゃんヨロシク!ドキューンっとな!
ほえー、コレが糸かあ。
大まかに分かったよアタシ!
わーてる、わーてる読みますって。
まずは糸攻撃。
へー、糸に闘気や魔力を纏わせて操って攻撃出来るのかあ。
糸自体を闘気や魔力で作ることもできるんだあ。
ふーん。弱そうだなコイツ。使えんのコレ。微妙ー。
ふんふん、ほー結構恐れられてるんだあ。
人間相手だと強いのね。
レベル50にもなるとアダマンタイトすら貫くのかあ。
しかもレベルが上がるほど見えにくくなるのね。
なんか急に怖くなってきたなコレ。
まあでも蜂には通用しないからなあ。
糸攻撃はここじゃ出番なしだね。
わりぃね、お姉ちゃん。
この手の能力はお姉ちゃんの担当だよ。
「他にも色々あるけど、裁縫すんのはどれよ。ああ、この糸操作とかでいいのね。ふむふむ、ひゃー凄え。レベル高いからイメージしただけで作れるんだあ。チョー便利!さすがお姉ちゃんの担当能力!生意気な口きいてすいませんでした!」
さてまずは植物作らないとね。
ああ、地魔法でいい土を作るればよりいい物が作れるのかあ。
計算してんなあこの人たち。あざーす!
じゃあ始めようか!




