20話 新たな魔法
「状態異常攻撃だけでもいっぱい持ってるなあコイツら。毒だけでも5種類もあるじゃん。麻痺や眠りも多いな、げえ!即死まである!全部レベル40以上だし。はー嫌だ嫌だ!大魔王は‥?種類も多いし全部レベル60以上か。おー嫌だ嫌だ!」
おめーらは搦め手効かないくせに、おめーらはしてくるんかい!ふざけた虫どもだ!
え?他のも見んの?
へいへい‥おー、攻撃魔法や物理攻撃能力も豊富だなあ。
補助魔法、妨害魔法、強化魔法。回復魔法まで使うのかよ。
「もう勇者じゃん。しかも大勇者クラス。500匹もいるくせに!大魔王の部下は大勇者軍団だった。めちゃくちゃだよ!」
やっぱランク5の魔物て凄いんだなあ。
1人でランク5倒せば、勇者や特級冒険者になれるわけだよ。
え?ほー、同じランク5でもコイツら魔銀級だから格が違うのか。
じゃあ魔金級はどうなっちまうんだ。こええー!もう会いたくねえよ!
‥ところで早く帰れよ大魔王!騒がしくておちおち飯も食べれねえよ!
「‥やっと大魔王が帰りやがった‥。細かく隅々までチェックするんじゃないよ!意地悪な姑かよアンタは!あーお腹減った。モグモグ‥。超美味しいけどこれから1ヶ月ずっと緑だけかあ‥。今はいいけどさすがに飽きるよなあ。」
ねーお母さん。なんかいい能力ないの?
美味しい料理が出てくる魔法とか。
さすがに無いか‥え!?あるの!?
どれよお母さん!‥コレ?『創造魔法』?
なんか凄そうなヤツきた!肝臓さん!
「レベルと魔力しだいで想像したことが創造出来る奇跡の能力!?ダジャレだ!でも凄ええ!ステーキ食べれるじゃん!ステーキ!ステーキ!アタシ牛肉大好き!‥ん?え!?ちょっと待って。コレ使えばアタシ帰れるじゃん!脱出できるじゃん!きたあああ!うおおおお!やったああ‥あれ?ちょっと待て。なんかコレ‥肝臓さん。」
‥一部地域や空間では使用できない。(大魔界ダンジョンなど)
「やっぱり時空魔法の時と一緒じゃねえか!またぬか喜びさせやがって!ふざけんな!お母さんもこんなの紹介しないでよ!」
美味しい料理が出てくる魔法なんてコレしかなかった?
注意する前に勝手に盛り上がっていたのはアナタでしょう?
だいたいここから脱出する能力はありません?
ぐうの音も出ない!また説教されたし!しかも衝撃の事実をサラッと言うし!
「脱出する能力ないのか‥。夢も希望ありゃしない!あーやる気失せたわあー。今日はもうふて寝しよ!そうしよう!」
ん?なによお母さん。
明日いい能力紹介してあげる?
ほんとかなあ?今のアタシは疑り深いよ!
ん?ええ!?嘘でしょ!?火魔法!?ずっとダメて言ってたじゃん。




