14話 ワーカホリック
「コソコソ、よし!くらえ!レベル70水手裏剣×10!うおお!か、かっけー!つおい!」
ヤベえ!
水手裏剣超かっけーよ!しかもめっちゃ綺麗!
うっしっし!
こんな素敵魔法を使えるようになったのは、おばあちゃんのおかげ!
ありがとう、おばあちゃん!
「魔力回復速度上昇と魔力消費量軽減。まさかこんなに自分を高めてくれる素敵能力だったとは‥!」
さすが似たような能力で現れたおばあちゃん。
能力の使い方をよく分かってらっしゃる。
「コソコソ、次はコレにしてみるか。レベル70水飛剣×10!ひゃー!すげぇ!すげぇ!」
めっちゃ楽しい!
超オシッコばっかりで飽きてたからね。最高!
派手なのは駄目とお母さんに釘を刺されてるけど、種類が豊富で超楽しいよ!うひょー!
ちなみにこんなに色んな攻撃魔法を解禁されたのはこんな理由だよ。
今のアタシの魔力量は人間の中ではトップクラスらしいけどレベル70の魔法を使うには物足りないらしい。
そこで緊急時の魔力を残しておく為、燃費がよく蜂を一撃でちゃんと倒せる超オシッコしか使わせてくれなかったんだって。
しかしこのマンネリを打破してくれたのがこの人、魔力さん!
おばあちゃんに言われたとおり、新入り2人をレベル30まで上げたら世界が変わったね!
飽き飽きしていたこの景色も輝いて見えるよ!
お母さんも早く教えてくれればよかったのに。
え?調子に乗るのが分かってたから教えなかった?なんかやらかしそう?
もー!酷いよ!まったく!
「もーお母さんは!見ててよ!今のアタシは絶対無敵!いくぞ魔銀蜂!これがアタシの本気!全力全開!消し飛べ!最強水魔法!レベル70水竜王!‥あれ?出ない?」
めちゃくちゃ怒られたよ。
派手なのは駄目て言ってるでしょう!指示した魔法以外使っちゃいけません!だってさ。
ちぇ!水竜王見たかったなぁ。
「まあいいや、魔力さんありがとね。これからヨロシク!‥あれ?おーい!魔力さーん!」
あれ?語りかけてこないよ?
肝臓さんタイプなのかなぁ?
それとも妹ちゃんみたいに恥ずかしがり屋?
「できれば後者がいいけど‥うん?なにお母さん。ふんふん、ええ!?お母さんて魔力さんも担当してるの!?仕事しすぎだろ!」




