13話 優秀すぎて怖い
「意外とちゃんと眠れた‥。隠密さんとお母さんの水バリア凄い。探知さんもありがとね。まさか眠っていても周りの動向を把握できるとは‥」
熟睡してるんだけどまるで隙がない不思議体験だった。
さすがは全ての探知を極めたスーパー探知さん!惚れる!
あと全然見つかる気がしなかったね。
思えば蜂も虫たちもアタシのこと全然認識できてないもんね。
触ったり攻撃しない限り大丈夫よ。安心して。と隠密さんが言っておられる。
さすが全ての隠密を極めたスーパー隠密さん!抱いて!
「さあ今日も元気に暗殺するぞ!ところで結構ポイント貯まったね。そろそろ優秀トリオのレベルMAXにする?」
大事に使いなさいと怒られたよ。
しっかり者だなぁみんな。
そういえばお母さんたちの能力も全種類入ってるの?
水魔法さんもバリアとか使えるし。
そういえば強化魔法とか補助魔法とか分かれてるもんね。
へー、やっぱりそうなんだ。
優秀すぎて怖くなってきたなこの人達‥。
「ほーん、水魔法さんも攻撃魔法に防御魔法、回復、補助、強化、妨害‥色々あるなぁ。そこからさらに派生して種類があるし多すぎでしょ‥」
魔法マニアの変態魔法使い共が寝る間も惜しんで鍛錬している理由がわかったね。
大変だわ。
永遠に終わらない勉強。
こいつら暗いしオドオドしてて気持ち悪い奴らだなぁと思ってたけど、今度から優しくしてやろう。
アメでもあげるか。
でもこんな美少女からアメ貰ったら家宝にして食べられないかもしれんな!
わーはっはっはー!
「コソコソ、オラ!くらえ!よし!本日10匹目っと。‥これもう作業だな。退屈である。マンネリだよ!アタシは冒険者!退屈なんて耐えられない!ねえお母さーん、なんか新しい能力紹介して~。出来れば派手な攻撃魔法がいい!火魔法とか!火魔法とか!」
退屈が嫌で田舎から都会に出てきたのに、こんな生活耐えられない!
さあ!新たな能力はいったいなに!
火魔法だろうなぁ‥!
また怒られたよ‥。
派手な魔法は論外。
特に火魔法。
蜂にばれて囲まれるらしい。
ばれたらさすがに隠密さんでもダメなのか‥。
そもそも水魔法さん以外は一撃で倒せるか分からないのでダメだってさ。
ぶー!ぶー!
「ぶーぶー、ん?おばあちゃん?ふむふむ、ほうほう、ええ!?そ、そんな方法が!?うんうん面白いよこれ!これならお母さん達もいいでしょ!‥やったー!おばあちゃん大好き!」
面白くなってきたぜ!




