11話 出来るコンビの秘密
「ほーん、これとこれ?レベル30でいいの?オーケー!オーケー!出来るコンビのお願いならなんでもきいちゃうよアタシ!妹ちゃんよろしく!」
出来るコンビのお願いで入手した能力、精神力回復速度上昇と精神力消費量軽減がアタシに入ってくる。
ふんふん、へー、こりゃあいいや。
なんか心が落ち着くねぇ。
ふー‥。
ところでなんでコレが欲しかったの?
「今までギリギリでオンオフを切り替えながらやり繰りしてくれてたけど、寝るとなると流石に足りなかったのか‥。ごめんよ!出来るコンビ!ホント2人には頭が上がらないよ!」
それで精神力がいつも2割くらいしかなかったのか‥。
もっと早く言ってくれればいいのに。
遠慮しないでどんどん指示してね!
2人はもうアタシの上司だよ!
理想の女上司!出来るコンビ!
しかし‥。
「こんな優秀なのに持ってる奴知らないなぁ。てか出来るコンビを勇者パーティーみたいな奴らが持ってれば魔王達や4人の大魔王もみんな倒せるんじゃない?大魔王て魔物でいうところのランク7か8くらいの実力なんでしょ?」
え、うん、あれ?
なんかおっとりしたやさしい感じの人が語りかけてきた!
え、あなた精神力さんなの!?
ふんふん、へー、精神力関係の人なのか‥。
なんだかお母さんとはまた違った安心感‥。
なんでも許してくれるおばあちゃんみたい!おばあちゃんは失礼すぎるな‥なんて呼ぼう‥。
うーむ‥。
え!?おばあちゃんでいいわよ!?な、なんて器の大きなお人だ‥!
アタシだったら絶対嫌だ!
「なるほど入手も難しいし、レベルを上げるのはもっと難しいのか‥」
隠密や探知を手に入れるにはまず一流の狩人や暗殺者にならないといけないらしい。
まずがキツいよ!
レベルを上げるのはさらに難しく、自分より格上を相手に長時間追尾したり、長時間近くで隠れたりしなきゃいけないらしいよ。
地獄!
全種類レベル50以上まで上げたのは歴史上1人しかいないらしい。
1種類だけを極めた人でもレベル70までが限界。
レベル20以上を何種類か持っていれば時代を代表する狩人や暗殺者らしい。
種類?
「種類がいっぱいあるの?あれ?隠密と探知て出来るコンビしか知らないけど?え!?全種類入ってるの!?どんだけ優秀なんだよ!」
一見地味な優秀エリートだけどメガネを外したら超美人のスーパーコンビだったよ!




