10話 アタシには衝撃の事実
「クソ!クソ!ふざけやがって!チキショウ!チキショウ!うぎゃー!」
八つ当たりで蜂を虐殺中。
ひゃっはー!オラオラ!皆殺しじゃー!
‥嘘です。囲まれると怖いからひっそり暗殺してるよ。
しかしはぁ‥あれはないだろう‥。
「天国から地獄!ぬか喜びさせやがって!なんて性格の悪いクソダンジョンだ!この×××!×××の××が!×××‥!」
悪態をつきながら蜂を暗殺し続けること1時間、頭も冷えてきた。
はぁ‥ほんとこれからどうしょう。
え?時空収納?そんなのあったね。まあ確かに使えそうだし上げとくかぁ。
でも金食い虫だしレベル1でいいや‥。はあ!?レベル1で10000ポイント!?こ、こいつ‥!
「これで有能じゃなかったら許さん‥!2号さん!能力入手!時空魔法レベル1!」
ほえー。しゅごい‥。
すいません時空魔法様、あなたは超有能でした。
凄いよ!あれだけあったでかい魔石が綺麗さっぱり!
気分爽快!
さらに冷蔵、冷凍を使えばこの魔石以上の価値がある岩苔果実を大量に持って帰れるぜ!
ひゅー!最高!もう時空魔法様なしじゃ生活できないよ!
ん?なんでお母さんが照れてるの?
「ふーん、お母さん時空魔法様でもあるんだぁ‥。え!?ど、どういう事!?」
ふんふん、へーお母さんて水魔法さんだと思ってたけど、魔法全般担当の人なんだ‥。
マジで!?
じゃあアタシがぬか喜びする前に教えてよ!酷いじゃん!
もう!お母さんじゃなかったら土下座謝罪要求レベルだよ!もー!
‥まあお母さんが魔法全部担当してくれるならいいか。
憧れの火魔法取ったはいいけど暑苦し奴が語りかけてきたらどうしようかと思ってたしね。
そんで他のみんなは?
ほーん。隠密さんは隠れる奴全般、探知さんは探す奴全般、肝臓さんは調べる奴全般、アップちゃんは能力の奴全般なんだぁ。
え!?アップちゃんて2号さんでもあるの!?
言ってよ!どんだけ恥ずかしがり屋さんなんだよ!
初期メンで命の恩人じゃん!
心の友!いやもはや家族!これからは妹ちゃんと呼ぼう!
「しかし思ったより疲れないなぁ、こんな地獄を歩き回っているのに。へー、身体能力が桁違いに上がったおかげなの?これなら危険をおかして寝る必要もないかも。不眠不休でいけるぜ!」
え?駄目?ちゃんと寝なさい?
でもお母さん、こんな化け物蜂が群がってる地獄で寝るのやっぱり怖いよ!
水バリアと隠密さんだけじゃなぁ‥。
ん?何?どうしたの出来るコンビ。
欲しい能力がある?なんだろ?
1~8話、加筆修正しました。 2022,5,22




