前へ目次 次へ 52/93 夜半の鳥 たそがれの星には ルーン文字が隠されているようだ… オシアンの歌よ 嘆いては 高潔な血で染める その誇り高き人よ その夢のなかの恋人を 忘れられぬ 可愛らしい人よ… しかし、エヴィルは生きているのだよ この魂の臓器のなかで 自然よりも 完全な姿をもって いつでもその髪飾りを わたしたちの心に投げかけている ロッテとウェルテルの憂いにも似た 生命を慈しむ まことに優しい メロディの星座は 夜半 この漆黒の海のなかで 子守唄よりも なよやかに明滅しているんだよ