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白い雲
見てよ
あの白い雲
わたしはあのような雲になりたい
風の流れに任せているようでいて
勝手氣ままな
白い雲に
勝手氣ままな
白い雲に
見てよ
あの白い雲
慌てふためいている
街の騒ぎが
なんだかバカみたいになるじゃない
名もない花や蝶々にも
詩は飾るもの
見てよ
あの白い雲
袖触れあうも
多生の縁とはよく言ったもの
心のなかでは
あなたのなかに
わたしがいて
わたしのなかに
あなたがいる
こんなあたりまえなことが
なんだか輝いてくる
ひとつなる
日常がそこにある
見てよ
あの白い雲
建前も本音もあるものか
だって
靑く澄んだ空に
そこにぽかんと口をあけて
笑っているんだもの




