本職に聞いてみた 主従関係とSMって別のものですか?
ドミナント&サブミッシブ。略してドミサブ。そう呼ぶらしいです。
なにを? 日本語でいうと主従関係のことを。
DSと書かれることもあるし、支配と服従と訳されることもある。
このお題、実は先週からうずうずと書きたかったのです。
でも毒々しすぎるかなあ、テーマが。誰にでもどうぞ! と胸を張ってお出しできるお題ではないよなあ。
これ書いて、誰も仲良くして下さらなくなったらどうしよう。
とはいえ書きたいしなあ、いいや、書いちまえ(このへんが大ざっぱ)。
なぜドミサブについて書きたかったのかというと、私が書いたファンタジー小説で主従関係を扱っているからなのです。はい、主従関係が好きだと自己紹介にも書いてあります。ツボなんです、濃い人間関係が。
その小説の中でね、私はヒロインにこんなセリフを言わせたんですよ。
「旦那様があなたのすべてだったのね」
と問われて、いいえ違いますと。そんなことを考えるのは不敬にあたりますと。
「旦那様が私のすべてなのではなく、旦那様が与えて下さったものが私のすべてなんですよ」
まあ小説確認してないけどだいたいこんな感じ。コピペでないのは堪忍どっせ。
主従関係を縦糸に仕込んだ小説を書いたのはガチで趣味だし、よかったんですが、書き上げた直後、こんな疑問が首をもたげてきましてね。
「主従とSMって別のもの? それともニアリーイコールなもの?」
だってほら、支配する側と命令って相性よさげじゃないですか。命令されて喜ぶドMとかそのへんに書いてあるじゃないですか。……そのへんにはないか。ごめんなさい口が滑りました。
ぐるぐる考えていても仕方がないので、本職の人に聞いてきました。
結論から先に言いますとですね、
「これは人によって価値観も違うし、違う意見もあると思うけれど、僕の考えを言うと、その二つは別のもの。まったく別」
だそうです。
「SMは肉体的な刺激や快楽を伴うけど、主従はどちらかというと精神的なつながりを重視するもの(もちろん重なり合う部分もあるし、そうであって当然なんだけど)」
というのが本職の人の見解でした。
とはいえその人は、それで収入を得ているわけじゃないので本職というのも実際には違うのですが。
飼ったことも飼われたこともあるしSもMもどっちもばっちこいだし、「縛れと言われれば縛るけど?」なんて爽やかに言ってのける程度には変態なので、ここでは敬意をこめて本職と呼ばせてもらいました。
ま、持つべきものは変態の知人ですよね。なんでも聞いたらどんどん答えてくれるときたもんだ。
変態呼びは当人にとっては褒め言葉なので、呼んだこちらが気を遣う必要はないのかもしれないんですが、それでもちょっとだけ褒めておくと。
イケメンです。おしゃれです。代表取締役やってます。変態ですけど。
料理も得意です。イギリスに留学して現地で彼女を作れた程度には英語ぺらぺらです。変態ですけど。
イケボです。息をするように甘い言葉を投下できます。乙女ゲームのキャラじゃないんですよ、正真正銘生身の人間。まあ、変態ですけど。
で、なぜ私が一週間もねちねちとドミサブについて考えていたかというと。
「主従と恋愛と友情だったらどれ一番強いの?」
って考えていたからです。もっと言うと、
「友情は主従を超えられるのかなあ」
って。
作品の中で、私が一番書きたかったことは女の子同士の友情なんですよね。
で、ヒロインには「今は亡き旦那様に忠誠を誓う」という属性を与えたうえで、ゆっくりゆっくり、それを上回る人間関係を作らせたいなあというのが裏テーマだったんです。
だったんですって、過去形で言っちゃいましたけど、まだキャラたちはそこを超えてないから物語はまだ続くと思うんですけどね。
でもまだ続き書いてないけど。だって上記のお題の結論が出てないんだもーん。
最後にもうひとつ悩んでたことがあって。
それは、このエッセイ、単発にしようかな。続きものにしようかな。ということ。
書きたいことはまだあるしなー。
書いてもいい? やっぱだめ? ちょっとだけなら可?
一気にドカンと盛り込んでも引かれても困るし、毒々しいものは小出しにしないとね。
うん、続けとこう!(大ざっぱ・再)
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