読まれる小説とは
読まれる小説書きたいな。
王子に婚約破棄された悪役令嬢の私は、隣国の王子に溺愛され、それを知った元婚約者の王子は、嫉妬に狂い復縁を迫る。
しかし、愛だの恋だのに疲れはてた私は、心機一転、辺境の村でのスローライフを楽しみつつ、魔法学校を卒業し、宮廷魔道士として働き始めた。
そこでの実績を買われて、美少年だらけのAランクパーティに加わり、ダンジョン攻略に挑むが、補助魔法しか使えない女など役にたたんと責められ、追放されてしまう。
実は、私にしか使えないスキルがあるのに……どれだけ戻るよう懇願されても、もう遅い!
それからの私は、旅先で知り合った錬金術師のアイザックと結婚し、魔獣の住む森で仲睦まじく暮らしていた。
私の作るポーションと、アイザックの作る聖剣は素晴らしい出来だと評判を呼び、客は引きも切らずだった。
あるとき、婚約者を寝盗られた王子から、寝取った相手を殺すための毒薬作りを依頼されたが、私はそういうのはちょっと……と、断った。
不敬な魔女だと私は断罪され、処刑されてしまった……
◇
気がつくとそこは異世界だった。
なぜか、私は2020年の日本という国に転生していたのだ!
そこでの私は中年の主婦だった!
趣味はウェブ小説の投稿だ。
なんでやねん!
ポーションとか作りてー!
心の叫びが爆発しそうだが、この世界にポーションの材料はない。
しょうがないので、とりあえず家庭菜園など作ってみる。
抜いても叫んだりしない根菜……素晴らしい。
ナスも作ってるが、強引にもぎ取られてもなすがままだ。
あっ、ダジャレのつもりはなかったのにぃ。
……まあ、とりあえずこの野菜でポーションぽいものを作るか……
グツグツグツグツ…………
出来た!会心の出来だ!
「さあ、飲んでみて」
私はそれを夫にすすめた。
あっ、アイザックもその後転生して、この世界でも私の夫をやっているのだ。
「うまい! さっすが元魔道士!」
「もう〜。あなたも元錬金術師ならもっとお金生み出しなさいよぅ」
私たちは、栄誉たっぷり、美味しいスープをお腹いっぱい食べて、ますます元気と健康に磨きをかけている。
すみませんm(_ _)m
最後に勧めるのは、惚れ薬でもいいですね。
「夫はますます妻に惚れ直した」とか。