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だいじゅーよんわ!【レッツクッキング!】

1


 キッチンに立ち、一人唸りながらお送りしております。弘人さんです。

 さてさて、今日の晩御飯はシチューがいいと言われた訳なんだが、ルーから作るべきか、それともレトルトで済ませてしまうか。

 幼女の頼みだからしっかりルーから作ってあげたい気はするんだが、いかんせんシチューはあまり作ったことがない。

 ルーから作るにしても調べながらやんないといけないし、時間はかなりかかるだろうな。

 クオリティをとるか、時短をとるか。うーん、迷いどころだな。


「梨花ちゃん、シチューは手作りがいい?」


「なんでもいいから早くぅ~……」


 よし、手作りにしよう。

 速さも大事ではあるが、速さを重視しすぎて味がおろそかになっては意味がない。

 ここはおいしさをとって一から作ろうじゃないか。


◆◇◆


「ほら、出来たぞ」


 高速で調理した結果、三十分程度でできました。

 ……、慣れないにしては頑張ったほうだと思うよ?

 ただね、ちゃんと作ると削れない時間も出てくるわけですよ。火通したりとかな。

 まあ梨花ちゃん喜んでくれてるし、この笑顔で許してくれませんかねぇ?


「かなり時間かかったけどおいしいほうだから許してあげる!」


 ほら、本人もこう言ってることだし、ね?


「俺これ食ったら部屋戻るから沙夜香にシチュー残ってるって教えてあげてな」


 え?幼女と食卓を囲むのはロリコン義務ですよ、当たり前じゃないですか。


「は~い」


 あ^~、幼女は可愛いなぁ^~!特に反抗しないなんか最高ですよ!

 でも食べ終わっちゃったし、これ以上ここにいると逆に怪しまれそうだな。そろそろ部屋に戻るか。


「じゃあ俺は部屋にいるから、なんかあったら呼んでね?」


「は~い」


2


 部屋に戻り、窓から外を見ればすっかり日は落ちて辺り一面に夜のとばりが降りていた。

 シチューを食べている間はなんとも感じなかった体を、唐突なだるさが襲う。

 机に向かい勉強するはずだった足は勝手にベッドへと向かい、そのまま倒れ伏してしまった。

 眠さゆえの行動ではない。体のコントロールを失ったかのような感覚に恐怖を覚える。

 助けを呼ぼうと喉に力を入れるが、聞こえるのはひゅうひゅうという風の通る音だけ。

 このまま絶命してしまいそうな雰囲気に恐怖を抱いたまま、ついに全身を襲っていた倦怠感が限界を超え、意識の底へと落ちていった。

今週から火、木、土曜日の週三回の投稿ペースにしようと思います

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