第4話 レンタル!!!!!
「テス…リアル!??どうして…」
「どう…して…も何もかも、追われるような事してる自覚はありますよねえ??
故に上から排除命令が下った。。。それだけですよ〜」
グリムはやはりふらついて立てない。ロボット兵が射撃の体制に入る。
「おいケイト!ずらかるぞ。撤退だ。全く!建物の裏にエッグランが準備してある、そこまで急ぐぞ!!」
「待てって!グリムは?!だいたい、ずらかるってこの建物はどうすんの!」
「ーー建物はもういらねえ!そもそもお前を拾うためのもんだ。もう全くお役御免だ。グリムはお前が助けるんだよ!いいか、お前の能力は『レンタル』だ!さっき見た。」
ーーーー『レンタル』借りる??何を…相手の武器を強制的に奪える、とかか??
「能力の発動のコツは、心臓に全身の力を集めるイメージだ!チャンスは1回、失敗したらグリムとお前は全くの肉塊になるいいな!ガハハハ」
ーーーーよくねえわ!なにが「いいな!ガハハハ」だ!何が面白えんだこの親父!
「hey!もうヒソヒソ話は終わりました??もう撃っていいですか。いいですね。ーーー射撃ヨォーーイ」
ガチャガチャとロボット兵が銃を構え直す。もう猶予がない。ここでやるしか助からない。
出会ってまだ3時間程度だが、グリムは死なせたくない。この時代に生きていく上で頼れる人間は2人しかいない。
グリムが死んだらあのバカ笑い親父しか残らない。頭をこねくり回されて首がちぎれる日もそう遠くないだろう。クソっ
ーーーーーやるしかない…いまだ!!
心臓に力を集中させ駆け出す。そして叫ぶ!!
ーーーーーレンタル!!!!
ーーーその瞬間、全身が緑色に輝き始める。そして、ケイトは自分が何をすればいいのか瞬時に理解した。
蛇男が指を鳴らすのと同時にロボット兵がグリムめがけて乱射する。
そこに割って入ったケイトが地面を殴りつける。
ーーーーコントリーフ!ーー!
地面から何本もの木が生える。大木ではないものの、銃弾から2人を守るには十分な太さだ。
その隙に、ブラウの馬鹿笑い親父がグリムを抱え
て裏手にあるエッグランへ走る。
それを見た蛇男とロボット兵達が追撃しようとする。
ーーーはっぱカッター!!!!
グリムが右手を前にかざすと、木々の葉が光り、列になり、蛇男達をめがけて飛んで行った。
蛇男達が怯んだその隙にケイトもエッグランへ走る。
「ケイト!!!よくやったぞ!ガハハハ急げ!早よ乗れい!!」
ガキみたいに笑いやがって。。。ってあれ、もうさっきからブラウに対して悪態しかついてないや、ここに来た当初は、あんなに凄い奴オーラかもし出してたのに。
ケイトがエッグランに乗りこむと、とてつもない速さで離陸。その卵自動車は大空へ羽ばたいた。卵のまま。
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狭い。。。。4人乗りのはずのエッグランだ。少女少年1人ずつ、そして2m半の大男。1人だけ規格外のデカさだ。
「ケイト…すごいよ。ありがとね助けてくれて。一瞬本当に死ぬかもって覚悟したもん!」
少し落ち着いたのかグリムはニコニコしている。助けてよかった。守りたいこの笑顔。
てあれ、べ、別に好きになっちゃった訳じゃないんだからね。絶対違うんだからね。おい、今キャラ崩壊してるって言ったやつ。
次はお前をはっぱカッターでころ
「でもさ、ーーレンタルが、能力を借りれるなんてね!超つよじゃん!それに私の能力あんなうまく使いこなして、嫉妬しちゃうよ!」
「ううん、グリムが倒壊から守ってくれたからみんな助かった!お互い様だよ。」
1つ疑問がある。まず俺はグリムの能力を選んでない。勝手に発動した。ならどうやってレンタルする能力は決まるのか。
一定の範囲内からランダムなのか。
「謎が多い、か??ガハハハ何度か使ってれば実状は見えてくるさ!」
読むな、心を読むな!
「ちなみにさっきの蛇男は何者なの??」
「ありゃ全くの獣人だろどう見ても。マキナには翻訳機能があるって言ったよな!そりゃ対人だけじゃねえんだ!」
「…つまり、人以外とも会話できる、の??」
「ああ、コミニュケーション取れんなら愛情が生まれてもまあおかしくはないのかもな!ガハハハ」
ブラウによるとこの時代は、人は人以外とも結婚でき、子供もつくれる。蛇に限らず様々な獣人がこの世界には存在しているらしい。
「ブラウ、ちなみに俺たちは今どこに向かってるの??富士、いやマルタシティからだいぶ飛んでるけど、、」
「ん?ああ、トウキョウだ!俺たちレブリベルのニホン支部はトウキョウのシブヤにある!」
ーーーーーケイト、帰京。