傭兵団の戦い②
駆ける狼の騎士傭兵団の戦い
草原を駿馬が駆ける。
終われる魔物を次々と弓矢で射ぬいていく。
「我らの故郷を思い出しますな。」
「あぁ、やはり馬を駆けさせるのはいいな!」
団長テムジンは答える。
彼は草原の覇者ボルテの弟である。
兄弟で族長の座を争い、そして敗れた。
敗者は勝者に従い忠誠を尽くすのが掟であった。
しかし、抗い続けた。
テムジンは兄ボルテが英雄である事を理解していた。全てにおいて優れている。
だが、テムジンも英雄の器であった。武勇は兄を上回り、それ以外が兄よりわずかに劣る。
それゆえに、テムジンこそが王と思う各部族の戦士により結成されたのがこの傭兵団である。
結成後は色々な国に雇われた。
多くの戦場を見たが、これ程高名な傭兵団が集まった戦場はなかった。
「これだけの傭兵団を半年、傭兵団によっては1年の契約だ。ドルチ、どれだけかかる?」
「今回は食料も雇い主持ちです。さらに前金から差し引く形で良質な武器の提供もありました。
それと出陣の時のバラマキ。
それらを考えても白金貨5000枚は確実です。
戦果に応じて追加報酬もあるというのですから、呆れます。」
「古代金貨にして50枚以上か。
それを半年でばらまくのか。
味方殺しの血霧も大人しいという。
恐ろしい財力だな。」
話しつつも馬上で矢を放つ。
敵はもう見えない。
「ドルチ、この国の情報を集めろ。ささいな事でもだ。」
狼は未だ牙を研いでいた。
鷹と鷲の傭兵団の戦い
火焔が舞う。氷槍が敵を貫く。
魔法の名門2家が作りし傭兵団。
その家紋が鷹と鷲であった。
「まだ、制御が甘いか。」
魔法の研鑽に身を捧げる者たち。
「ハグロ傭兵団の団長は『修験』という珍しい魔法を使うという。いずれ話したいものだ。」
次に使う魔法を考える。
「やはり、魔法はいい。」
彼らにとって戦場は検証の場である。
知識を確かめる場である。
素材を得る場である。
「ムスラに出たドラゴンゾンビ。魔道具の素材に欲しいな。」
彼らも次の戦場を求めて移動する。




