第3王子派将軍アンドゥ
国王様が貸し出した兵は200人。
ランデルめが攻略したのは辺境の街。
兵は酷使され、不満をもっていよう。
将軍である私が煽動すれば兵も応じて街も奪えるはず。
そうすればランデルとやらは降伏してくるだろう。
国王様は温いのだ。
将軍アンドゥは第3王子配下の騎士20騎を率いてシルクネージュに向かう。
シルクネージュまで魔物に出会う事もなく6日で辿り着く。魔物の掃討が済んでいる結果であるが騎士達が気付く事はなかった。
街について兵に話を聞く。ここには兵は20人もいないらしい。残りはキルクスン砦と交路都市の復興をしているらしい。
なんて事だ!!
兵士達は戦闘をせず、復興をしているという。
不満も危険もなく毎日を過ごしている。
なんて事だ!!
くそ!!
計画が台無しだ。さらに今は領土も国王様より広い。
なんて事だ!!
仕方がない。
ランデルに直接会って捕らえるしかない。
ランデルがいる屋敷に向かう。
「失礼する。ランデルとやらはいるか!!」
1人の少年と杖を持った侍がいた。
これならランデルを捕らえる事が・・。
首筋がピリッとする。
私が斬られる幻影を見る。
冷や汗が出る。
何かの間違いだ。
剣を・・。
今度は頭を叩き潰される幻影を見た。
「あの?何の御用でしょうか?」
少年が聞いてくる。
口が渇く。言葉を絞り出す。
「トリスタン王国第3王子アルバ様の使いとしてきたアンドゥという。い、今までの支援に対して礼を言う。」
下手な真似をすれば、目の前の侍に斬られる。
何故、こんな少年に仕えている?
「あんどう様ですか。わざわざありがとうございます。」
アンドゥだ!と言いたかったが叫べない。
「アルバ様に伝える。では、失礼する。」
屋敷を出て大きく息を吐く。
アルバ様、今すぐ軍勢にてランデルを攻めるべきです。こいつの配下は危険です。
ただ、私は戦いたくありませんが。
もう1度侍を思い出す。
アルバ様にはランデルに爵位を与えて懐柔するように進言しよう。
この日より将軍アンドゥは第3王子派内において対ランデル穏健派と言われるようになる。
第3王子アルバとランデルが会うにはまだまだ時が必要であった。




