籠城戦④
お年玉投稿最後です。
その肉体は遠矢では貫けなかった。
槍では大斧と打ち合えなかった。
槍を突き立てるも千切られて死んだ者。
刀で切り裂くも叩き潰された者。
喉には小川祐忠が突き刺した槍。
腕の1つは中馬武蔵がへし折った。
荒武宗幸は左足首を破壊して動きを鈍らせた。
赤座直保は手首の1つを切り落とした。
闘いの痕跡は漢達の闘いの証
無駄死には1人もいない。
今川氏真はライオニアスの周りに油をまき、火をつける。
残る侍は今川氏真のみ。
国王軍は恐慌に陥り逃げる事すらできないでいる。
それだけライオニアスの姿はインパクトがあった。
「私は「一の太刀」は教えてもらっていないんですが。」
今川氏真はボヤきつつ油をまいて火をつけ、壁をつくる。
「はぁ、泰朝がいてくれれば。」
ボヤきは続く。
炎から出てきたライオニアスを袈裟斬りにする。
ライオニアスの腕が舞う。
「しくじりました。」
胴を貫かれた今川氏真は眠りについた。
国王軍は崩れ落ちた。
国王のみが気付いた。
細かな傷はわからない。しかし!!
「ライオニアスの腕がとんだぞ!!
つまり、首を斬れるって事だ!!
倒せるぞ!!」
無理やり士気をあげる。
「単発でもいい!矢を放て!魔法をぶっぱなせ!!」
ランデルは喪失感に襲われた。
鉱山都市に残した皆が死んだ事がわかる。
対策を練らねば。しかし、
「うわぁぁぁ」
今川氏真と過ごした時を思いだし泣き崩れる。
ランデルが泣き止むまで少しの時が必要だった。




