婚姻
「よく来た。見てわかるだろうが、忙しいんだ。
貰うもん貰ったらさっさと帰れ。」
イキナリなお言葉だ。
「まるで今から戦争するみたいですね。」
そんな感想を言うと。
「わかるか?これから籠城戦だ。巻き込まれねぇうちに帰りな。」
おかしい。王様の性格上、使えるものは使うはずだ。それを帰れと?おかしい。
「ちなみに貰えるものとは?」
「嫁だ。」
「帰ります。」
「逃がすな。捕まえろ。」
あっと言う間に捕まりました。
「やるって言っただろうが!」
「6歳相手に何を言っているんです!」
「諦めろ!」
強引だが何かあるのか?
「俺の娘に、妹に、公爵の娘だろ、伯爵のとこの娘もか。後は女貴族もいるし、貴族の未亡人や女騎士もだな。あぁ、他にもいい女が何人もいる。後は世話をする女や子供もつけてやる。
ざっと4000人の花嫁行列だ。あぁ、世話する奴の家族もどんなとこに住むのか見に行くぞ。だから1万を越えるかな?」
え?
「ちなみに嫁は何人デスカ?」
「200人から300人になるんじゃねぇか?いいじゃねぇか、ハーレムは男の夢だろ?」
おかしい。
「俺の嫁にも娘の住む所を見せてやってくれ。」
?王妃様も来る?さすがにおかしい。
まさか避難か!!
「ここが落ちるんですか?」
「そんなわけねぇだろ。何勘違いしてんだ?」
「なら、今は1000人、2000人が住む場所がありません。場所を用意してから迎えにきます。」
「いいから、連れていきな。」
「嫁を迎えるなら準備もあります。1月後にまた来ます。」
沈黙が流れる。
「こっちにダンジョンモンスターが向かってる。
落ちる事はないだろうが、正直余裕はねぇ。
婚姻として女や子供を引き受けてくれ。
兵どころか将も足りねぇ。」
国王様が頭を掻きながら洩らす。
「できる事なら今川を将として借りてぇ。
民の護衛がなけりゃ他にも借りてぇ。」
「公爵様や伯爵様は?」
「ギラヴァンツは兵の訓練や籠城の準備だ。ドヅルマイルは都市の城塞化と罠の準備だ。」
「他の将軍や騎士の方は?」
「使える将軍は死んでらぁ。騎士も兵の指揮を任せられねぇ。」
かなりヤバそうだ。
「籠城はどうするんです?」
「俺が総指揮をとる。ギラヴァンツが前線指揮を。
ドヅルマイルは戦闘はできねぇ。物質管理と補給だ。」
「他には?」
「騎士は騎士団として運用する。高ランクの冒険者はパーティー単位で行動してもらう。何人かいる男爵や士爵を兵の指揮官に使うが邪魔にならなけりゃいいな。」
あ、あかん。
「少し考えます。」
ふらつきながら退室した。




