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異世界ダンジョン事情
この世界にはダンジョンというものがある。
ダンジョンにはダンジョンコアがあり、このコアを壊すか持ち出すかしない限り、ダンジョンは生き続ける。
ダンジョンにはダンジョンモンスターと呼ばれる魔物がおり、普通の魔物とは区別される。
特徴として、通常はダンジョンから出てこない、ダンジョンモンスター同士は戦わない、他の生物、魔物に対して非常に攻撃的である、の3点があげられる。
ダンジョンに潜る冒険者がいなくなったダンジョンはどうなるか。当然、モンスターが増える。増えて、増えて、増えたモンスターは溢れる。
氾濫の始まりだ。
そして2年以上魔物に支配され、誰もダンジョンに入っていない国がある。
その国にあるダンジョンは4つ。
その中のもっとも若いダンジョン、階層の浅いダンジョンが溢れた。
残りの3つが溢れるのも時間の問題である。
その若いダンジョンは狼煙台から4㎞程度しか離れていなかった。第3王子に危機がせまる。
氾濫を察知した第3王子は保護した民、率いる軍に手ぶらでの逃走を命じた。
民を守りながらでは軍民共に滅ぶ。
民を見棄てれば国が滅ぶ。
そう判断したためだ。
そして敗走する軍が国王軍に合流する。
それはオーガたちの目を引き、ダンジョンモンスターに獲物を教える行為でもあった。




