嗚呼、ゴブリンキング
西郷隆盛が後ろでまとめ、拝郷家嘉が前線で指揮をとる。
「前右府様のもとでの戦のようじゃ。」
荒ぶる高揚感、高い士気とわかりやすい目的。
槍で大きく横に薙ぐ。
このままいけば、目の前の軍勢など容易い。
前右府織田信長公の様な激しい指揮ではない。
戦でありながら、どっしりとした安定した戦いである。
「この世界も悪くはない。」
今はかりそめの姿、夢の続きの様なものだ。
「筑前に破れしは仕方なし。小僧に討たれしは無念ではある。
されど、されど。
また、前右府様の元で!!」
その様な夢をみつつ、眼前のゴブリンキングを眺める。
狼狽えていた。
ゴブリンキングは混乱していた。
人や軍団を蹴散らしてここまできたのだ。
この集団も容易く蹴散らし、蹂躙し、踏み潰すはずだった。
ワカラナイ、ワカラナイ!!
「ニンゲ 」
それがゴブリンキングの最後の言葉であった。
「敵が大将、吉満久張が討ち取ったり!!」
後は掃討である。
固有スキル「西郷南洲翁の教え」発動
指揮下の者達の成長が速くなる。教育者としての逸話に基づく。
侍たちの多くがレベルアップやスキルアップを果たす。
ふと、東の方角を見やる。
空が燃えていた。
本当はすんごく強いんです、ゴブリンキング。
配下の指揮もバッチリですし。
100人足らずの人数で、ゴブリンキングが率いる軍勢は倒せるはずがないんです。
しかし、相手は統率チート。
味方に200パーセントの力を出させます。
ゴブリンは混乱していきます。
なんか、可愛そうな組み合わせでした。




