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ガチャで生きてく  作者: 眠る猿
第4章 ???
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センシ

雨が降り炎を消してゆく。

空は暗く、戦場は薄暗い闇に染まっていた。

ぬかるむ大地に足をとられ弘中は膝をつく。

そこを2本の槍が貫いた。

弘中隆包、知勇を備えた良将もここまでであった。

弘中がいくら叫ぼうが一騎討ちに答える将兵はいなかった。

ワインバッハ王国軍に弘中に勝てる勇者がいなかったのもあるが、集団での戦いに優れているのがワインバッハ王国軍の強みであるのだから。


弘中隆包は刀を己の首にあてる。名も無き兵に討たれたくはなかった。

「弘中隆包です。これより自害します。討ち取ったなど偽りを言わぬように!!」

鮮血が舞った。ワインバッハ王国軍に恐怖を刻んでの最期であった。


陶晴賢は敵の騎士を次々と斬り捨てていく。

馬はすでに潰れていた。

駆けて跳ねて翔ぶ。

「貴様、将だな?」

見つけた敵将を剣ごと切り裂く。

動揺が拡がるが総大将ではなかったようだ。

何かが空を舞った。投網である。

瞬く間に動きが封じられた。

そこへ刺さる槍。槍。槍。槍。槍。槍。槍。槍。槍。

それは陶への恐怖を表したのか。

指揮官が止めた時にはただの肉片になっていた。


戦いはワインバッハ王国軍の勝利で終わった。

しかしその損害は大きく、小国群の統治に支障をきたす事になった。そのため残っていた小国への出陣は取り止めになり本国からの援軍を待つ。

これにより鉄血宰相の戦略は頓挫する。

彼がそれを知るのはまだまだ先の事であった。




ランデルは陶晴賢と弘中隆包の死を感じとる。

自分で決着を付けたかったが、自分の指揮では勝てなかっただろう。

皆を集めて東部の復興を進めなくては。

「軍議を開きます。皆を集めてください。」

こうして大日本帝国の内乱は終結した。

陶晴賢をランデルや織田信勝に討たせたかった。

そうなると予定調和過ぎるので、こうなりました。


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