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ガチャで生きてく  作者: 眠る猿
第4章 ???
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二転三転

ハグロ傭兵団が帰還した。

それによって東部の情報が伝わる。

東部にはすでに他国の兵は存在しない。

さらに攻め込んできた小国は政情が安定していないという。

東部にある勢力は2つ。陶軍と一向宗。

一向宗がいるという事に表情が曇る者が多い。

「死兵が相手か。」

「皆殺しにする必要があるなぁ。」

ヤバイ連中らしい。


勢力の分布など大まかに調べてある。

よくぞここまでと思う。

陶軍は2000~3000程度。一向宗は5000以上。

それぞれ憶測がかなり入っているが。


一向宗は予想外だが、陶軍の数も予想外だった。

今まで陶軍1万~1万5千と考えて準備をしていたのだから。


血気盛んな者達が即座の出陣を主張する。

対して経験豊かな者は一向宗への対策を主張する。

多くの意見が出て軍議は紛糾する。

結論は明日に持ち越された。


その夜にある相談をする。

勝手に飛び出しかねない者についてだ。

「暴発しそうな者は?」

「景勝殿が睨みをきかせてますれば、そのような馬鹿はおらぬかと。」

「ただ、一度火が付けば周りが見えぬ馬鹿が多いのも事実。」


一番気になる事を聞く。

「出陣を先延ばしにしても問題はない?

情報収集を大事にしたい。特に一向宗については不明な事が多すぎる。」

「一向宗など放っておいて、弱った陶を討つべし。

そう思っている者もいるでしょう。」


陶を討つだけなら好機かもしれない。しかし、兵数が未知の一向宗は放置していていい相手ではない。


「陶軍を多くみて5000としたら、募集中の傭兵ではどうなる?」

「率いる将にもよりましょう。

集まった傭兵は5000程、兵数だけなら互角。

遠征の疲れ、地の利もありますゆえ、我らの不利な要素も否定できませぬ。」

やはり一度建設中である大砦に入って、そこを拠点に確実に進軍するのが理想的か。


「傭兵達には陽動をさせる。北部から東部に入り、陶に夜襲・奇襲をかけさせる。正面から当たれば負けるだろうなぁ。」

陶晴賢相手に希望的な予測をするつもりはない。

「率いさせる将は誰がいいかな?」

「どのような戦をさせるかによりましょう。」

こうして夜は更けていった。



北上を続けていた足利軍は陶軍の拠点を強襲する。

そこにいるのは負傷者など戦えない者ばかり。戦える者は出陣していた。

虐殺は終わった。侍の死体も転がっている。

何より兵糧、軍資金の補充ができた。

「陶の動きを調べよ。陶の頚をとる。

これで余が勲功第一じゃ。」


ランデルは複数の喪失を感じた。

全て陶晴賢に従った侍達だ。

残っているのは陶晴賢、弘中隆包、魚住景固、千々石直員のみ。

陶軍が一向宗に負けたのか?

東部で何かが起こっている。

「至急軍議を開く、皆を集めよ!!」



「陶についた者達が複数死んだ。

一向宗の勢力は想像以上かも知れない。

ゆえに大物見を出す。」

傭兵はいつでも出れる。

陣立てを言わなければ。

「佐久間大学盛重、尾藤知宣、戸田勝隆、神子田正治、宮田光次!各1000を率いて仔細を調べよ。

すぐに出陣しろ!」

やっぱり、命令とかは緊張する。

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