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ガチャで生きてく  作者: 眠る猿
第4章 ???
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ダンジョン突入

10階までは呆気なかった。

3回覚醒したら地力が違いますね。


レア「小野寺輝道」は称号「雄勝屋形」を持ってるし、アンコモン「林通政」は「槍林」、アンコモン「鳥屋尾満栄」も「無双の執事」を持っている。


何だよ。槍林って、槍が沢山あるのかよ。

無双の執事って、何でもできて「執事ですから。」「昔、嗜んでおりまして。」とか言うのかよ。


かっこいい称号とかズルいよ。


そんな事よりする事がない。

敵発見、誰か1人が突撃、リアル無双。

さすがに商人の安井道頓は無双はしないが、それでもゴブリン程度は圧倒する。


やった事?皆の真ん中にいて歩いていただけです。

それと魔法具「清浄なる水差し」で水を出したくらいかな。魔力を水に変える魔法具なので水袋を大量に持ち込まなくていいのが素晴らしいです。


10階を越え、15階まで来た所で1泊をする。

今日の収穫はダンジョンモンスターの装備品と薬草3つ。素材の剥ぎ取りは知識がないからしていない。


夜の見張りはさせてもらえなかった。

代わりに、見張りの仕方を教えてもらった。

色々なやり方があって、罠や鳴子を使う方法など様々だ。気配や音、匂いでわかる人もいると言う。

勉強になります。



「ランデル様はチクハグですなぁ。

身体能力はレベルによって我々以上。しかし、技能は子供。知識も我らが知らぬ事を知っているかと思えば、孫子・墨子も知らない。

色々と学んでいただかねば危ういですなぁ。」

「我らが知らぬ事と言えば、馬糞汁が体に悪いとは思わなんだ。矢傷、刀傷には馬糞汁と言うのが常識であったのにな。」

「然り。」

「傷が魔法や薬で治るっちゅうのには、驚いた。」

「ポーションどすな。ハイポーションとかもあるんやと。」

「我らも気をつけなければなりますまい。拙者は火魔法が使えますが、火を付けようとした際、火打石や火種を探してしまいます。

我らの能力は変われど、思考は変わっておらぬのです。」

「然り。」


朝になったようだ。

皆は起きて話をしている。

「ランデル様、起きましたか。メシをくだされ。

ワシらは干し飯やズイキ汁、肉を焼くくらいしかできませんでな。」

今日も1日頑張ろう。


2週間程で50階まできた。

30階を過ぎたあたりから1日に2階くらいしか進めない。

敵も強くなり、連携して攻めてくるようになった。

皆もレベルは20を超えて30手前にまでなっている。安井道頓だけはレベル23で止まっているが。

そしてランデルはレベル33になっていた。


皆強い。それなのに進軍スピードが遅いのには理由がある。安井道頓と俺、ランデルだ。


大坂の陣に参加したとは言え、非戦闘員である安井道頓。彼の鑑定や土魔法、造営魔法には助けられたが混戦になると足手まといになってしまう。


さらにランデル。敵を斬る際に一瞬躊躇する。

それは人型のモンスターが相手の時に顕著にあらわれる。さらに、身体能力に任せた力押しが難しくなってくるとスキルが未熟なため、敵におされて負傷しだしたのだ。


50階のボス部屋を前にくだした決断は撤退。

手に入れた魔法具は5つ。魔導具が1つ。

大量の薬草や道具、装備品。

そして、己の実力と現実だった。

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