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ガチャで生きてく  作者: 眠る猿
第4章 ???
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逃避行

目を覚まし、馬車の中で泣く。

心配をかけないように声を押し殺して。


西部に向かっていて、中馬さんを伝令・偵察として派遣したそうだ。

まだ、体を動かすのが難しい。

しかし、試したい事がある。


袋から金貨を1枚取り出す。

金貨を弾き、金銭魔法を発動する。

「癒せ」

金貨が消え、体から気だるさが取れる。

しかし、動き回るにはまだまだか。

魔法の理解度が足りない分、効率が悪い事がなんとなくわかる。

「本当はもっと出来るんですよー。」

って言われている感覚がある。誰にだ?



金銭魔法。

使用した金額により効果に影響が出る。

火を最大火力で出した場合、銅貨1枚ならライター程度。銀貨1枚なら攻撃ができる人の掌サイズ。って感覚だと思う。

「火よ。」で条件を付けなければいい。


ちなみに銀貨1枚でライター程度の火を使う事はできる。お釣りはでないけど。

逆に銅貨1枚で巨大な火を求めた場合、お金が消えるだけで発動しない。料金不足というわけだ。


支払う金額次第で品性やスキルも付与できるはずだ。どれだけの金額が必要かはわからないが。


この世界中の金を集めれば不死も可能かもね。

お金が足りなかったらゴメンだけど。


できる事はわかるけど、いくらお金がかかるかわからない。費用対効果もわからない。

魔法で鉄の剣を出すより、店で買った方が安い可能性がある。

傷を癒すにしても、薬草やポーションがあるからね。魔力は回復するけど、お金は復活しないからよく考えないと。


できる事は無限。しかし、お金がかかります。か。

まさに「地獄の沙汰も金次第」だね。



まだ寝ていよう。する事がある。

自分の手持ちを理解しないと。


収納袋を知っているのは古参の侍だけだ。

その中には大量の古代ロンドニアス金貨と竜の鱗、ダンジョンからの魔法具・魔導具、食料が入っている。

持ち歩いていた袋には金貨、銀貨、銅貨、乾燥果実。

腰には短刀。刀は持ち出せなかった。

自分自身のスキル、能力。

そして具現化していなかったカード。


カードを具現化していたら、陶さんの部下に引き抜かれていたかも知れない。そう考えると怖い。

しかし、具現化していたら桜井さんは死ななかったかも知れない。

具現化は必要だ。


自分自身。自分で闘えれば、結果は違ったかも。

統率力があれば謀反は起きなかったかも。

鍛える必要があるが、すぐには強くなれない。


ダンジョンの魔法具・魔導具。

整理もしていない。鑑定が出来る人がいないと何かわからない。

鑑定できそうな人の具現化が必要だ。

商人か茶人か。



すぐに出来る事に気付いた。

教えを乞う事だ。

将として、主君としてしてはいけない事を教えてもらおう。

「上下関係をしっかりさせる事だね。

陶に付いた連中は君より陶を上だと認識したんだ。

じゃあ、君に付いてきた僕達かい?

君への義理さ。

それに子供を殺す程落ちぶれちゃいないよ。

後は家臣の仇を取るのは主の権利だからね。」

ハッキリと言われる。


「民にからかわれて、笑われてヘラヘラしている人を主君として敬えと言うのが無理なんだよ。

陶はどこかで独立すると思っていたけど、まさか謀反とはね。君にこだわるだけの価値があったかな?」

言葉が刺さる。


「僕も君が主君だとは思うが敬っちゃいないよ。

子供の相手をしているだけさ。

見捨てるのが哀れだから見捨てなかっただけだよ。

君はフラフラしている。君には覚悟がない。」

何も言い返せない。


「中央にいる八柏は君に何か期待しているようだよ。西部や南部にいる連中は知らないけどね。」

慰めまで言われ惨めになる。


「君が変わらないなら、僕が兵を起こす。

兄上がいない今、僕が織田弾正忠家の当主だ。

君は助けられて当たり前と考えていないかい?

君は主君であろうとしていたかい?」

過去と覚悟を問われる。


まだ、ゲーム感覚じゃなかったか?

ゲームでは褒美を与えれば忠誠は上がった。

まだ、その感覚でいなかったか。

足元が崩れる感覚に襲われる。


「ランデル様、伊東殿が到着しました。」

織田さんと話が終わった頃、伊東さんが迎えにきたらしい。


「ランデル様、ご無事で何よりっちゃ。

いえ、ご無事で何よりです。」

あっ、方言だ。


「これより、ワシらが護衛いたす。

お任せあれ。」

どうやら無事に西部に着きそうです。

魔法としては不死も可能ですが、世界中のお金を集めても足りません。

不老でも足りないです。


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