第11話 爆散
ディオへ雷神剣の打突が襲った。
雷の特性に似たその打突は、光速の一撃。
ジンのありったけの魔力をのせたその一撃はまさに必殺であった。
光速の刹那。ディオの思考など追いつく間もない圧縮された時間。ディオの魔力特性が発動した。
超直感。五感を超えた完全かつ不完全な感覚。未来予知にも似たその能力の元は魔力感知。
ディオ自身への悪意のある魔力攻撃を自動感知し適切な回避防御をする能力。
この能力の弱点は回避防御できない攻撃、ディオに向けられた攻撃以外を自動感知しない。
ディオが超直感によってとった行動は、打突の到達点に合わせて天天ハンマーで起動をずらす。
まさに神業であった。
「俺の渾身の一撃に対して、打突をずらすだと」
ずらすと同時にジンの頭部に天天ハンマーが振り下ろされていた。
「回避。いやこのタイミングでこの魔力消費。無理だ」
ジンは天天ハンマーを頭部に受け気絶した。
無音脚
ジンの背後にカオリが現れ、ジンと連れ何処かに消えていってしまった。
「あの女の能力。厄介だな。追えばまだ近くにはいるだろうが、」
ディオはジンとカオリ以外に不穏な魔力が近づいてくるのを感じていた。
「お前は!」
ディオは“その男”の姿をみて驚いた。
その男はディオの知った男だった。
ゼウス5兄弟の1人
3男 破壊神アレス
「なぜアレスがここに、まさかお前が」
「ディオよ。死んでくれ」
するとアレスの周辺の車やガードレールなどの物質がチリとなりアレスの周辺に漂っていた。
チリは光を浴びていて不気味あたりを照らしていた。
魔力特性
超魔力融合路
アレスの魔力領域内の物質をチリにし、自身の魔力と融合させる能力。
アレスは自身の周りに集まったチリを手のひらに引き寄せると、槍の形状になった。
光る槍を手に取り構えると、ディオ目掛けて思いっきり投げつけた。
「俺の魔力領域内で結合した魔力と物質は、領域内を離れると形状をたもてなくなり」
投擲された槍は物凄い勢いでディオを襲った。
「爆散する」
ディオの周囲はアレスの爆撃に包まれた。




