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ダンジョン潜って美少女配信者を助けてバズるとか無かったけど、なんか凄いことになった件  作者: にがりの少なかった豆腐


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叩き落す

 

 1体目がやられたことでより警戒心と殺意がました2体がこちらを睨みつけてきている。

 片方は無傷。もう片方はそこそこ手負いの状態ではあるが、数だけで見れば相手の方が有利な状況ではある。しかし、すでに1体討伐されている状況。さすがにむやみに突撃してくる様子は見られない。


 あちらから来てくれれば楽ではあるが、さすがにそう簡単にはいかないか。


 互いに動かず睨み合いをしているうちに最初に倒したドラグーンの体が粒子状になっていきダンジョンの中に取り込まれていった。


[倒した?]

[まだ一体だけど倒したのすげぇ]

[まだまともに攻撃を受けてないし、マジでこいつ強い]

[ドラグーンの遺体消えた!?]

[え消えるの早くない]

 

 ここのドラグーンは前回倒した時も素材を回収することが出来ず、すべてダンジョンに呑まれてしまった。これは本来であれば長時間放置されることで起きる現象なのだが、このドラグーンたち違うらしい。


 仲間のドラグーンが粒子に変わっていく中、未だ上空で俺のことをにらみつけるだけでドラグーンたちに動き出す様子はない。


「早く来いよ。じゃないとこっちから行くぞ」


 このままでは埒が明かないため、挑発の意図を込めてそう口に出す。ドラグーンたちがこちらの言葉を理解しているのかはわからないが、微かに反応はしているので意図自体は感じ取っているのかもしれない。


「仕方ない」


 しかし、それでも動く様子がなくこちらが動き出すのを待ち構えていたので、仕方なくこちらから攻撃を仕掛けることにする。


 十中八九俺の今までの攻撃を学習し、先手に回るとカウンターを食らうと判断して俺が動くのを待っていたのだろうが、それならそれでやりようはある。


 数の不利をなくすために、先に手負いの炎ドラグーンから仕留めることにする。


 こちらから動くにしても直線的な移動はただの的にしかならないため、ドラグーンたちがいる方向とは別方向に身体強化を利用し高く跳躍する。そして、魔力操作により空中に一時的な足場を作り出しそれを蹴ることでさらに上空へ移動する。

 それを何度か繰り返し、炎ドラグーンの近くまで移動していった。

 

 当然、空中を移動している俺に対してドラグーンたちは攻撃を仕掛けてくる。当たれば強力なドラグーンの攻撃だが、空中で自分達よりも小さな相手に攻撃を当てるのは至難の業なのだろう。

 地上に居た時に比べ精度の悪い攻撃を回避し続け、一瞬生まれた攻撃の後の少しの隙をついて炎ドラグーンへ一気に距離を詰めた。


「落ちろ!」


 距離を詰めた勢いのまま炎ドラグーンに剣を振り下ろし、地面にたたき落とした。


 攻撃され悲鳴のような咆哮を上げながら地面にたたき落とされた炎ドラグーンは落下直後、少し藻掻くような動きを見せたが、すぐに立ち上がり上に居るはずの俺へ怒りを灯した視線を向けてくる。

 だが、俺はドラグーンを叩き落とした後、追うように地面へ向かって跳躍していたため、その視線を向けられる時にはドラグーンの眼前まで迫っていた。


 タイミングよくこちらに向かって首を差し出す形となってしまったドラグーンの首を、落下の勢いを使い両断する。勢いあまって体の一部まで両断してしまったが、どうせ消えるのだから問題はない。


[もう一体倒した!Σ(・□・;)!]

[空中ジャンプって出来るんだな]

[魔力操作の延長線上にある技術なんだが、こうポンポン使えるものだったっけ]

[体ごと切ってる(;^ω^)]

[なんであの勢いで落下して無傷なんだ……]


「これで残りはお前だけだな」


 そう言っていた最中、残りの雷ドラグーンはすでにこちらに向かって距離を詰めてきていた。

 その勢いのまま噛みつきでもしてくるのかと思いきや、雷ドラグーンはいきなり失速し口を大きく開け、そのまま俺に向かってブレスを放ってきた。


「あっぶね!」


 急いで飛び退いた場所すれすれに雷ブレスが地面を破壊しながら通過していく。


 さすがに今のは肝を冷やした。寸でのところで回避は成功したが、雷系のブレスはかすっただけでも感電してしまうため非常に危ない攻撃なのだ。多少耐性があったとしても食らいたくはない。


[ブレス!]

[さっきまで使ってなかったのって仲間への誤爆を防ぐためか]

[アワワワワ(;・∀・)]

[こいつマジ何人間なの?]

[もう人間やめてるだろこいつ]

[動きがもう映画の3Dシーンみたいでキモイ]


 雷ドラグーンはブレスを放った後、回避後の隙を狙うようにそのまま俺に向かって腕を振り下ろしてきた。


 攻撃のタイミング的にどうやら今のブレスは俺を回避させるための囮だったようだ。さすがにその攻撃は回避するのは無理だと判断し、ドラグーンの腕を剣で受け止める。


「ぐっ」


 全体重をかけるような叩きつけ攻撃に声が漏れる。さすがに巨体だけあって振り下ろされた腕の重さは相当なものだ。


 このままでは押し込まれかねないため、すぐに魔力による身体強化の強度を上げ、完全に押し込まれる前にドラグーンの腕から距離を取ることに成功した。


 だが、こうなることは想定していたようで、雷ドラグーンはすでにブレスの姿勢に移っており、このままではブレスが直撃してしまう状況まで追い込まれていた。

 

 完全な回避は無理だ。そうすぐに判断し、回避ではなく攻撃する方向へシフトし、ドラグーンに向かって距離を詰める。


 まさか俺がここで攻撃に移ると予想していなかったのか、ドラグーンは少し動揺したかのように唸り声を上げると、ブレスモーションをキャンセルして俺から距離を取り始めた。


「逃がすかよ」


 ブレスを吐かずに逃げを打つとは少し拍子抜けといった感じではあるが、とにかく攻撃のチャンスではあるので、距離を取ろうとするドラグーンに対して攻撃を加える。


「浅いかっ」


 ここでドラグーンが逃げを打ってくると思っていなかったため、踏み込みが甘くあまり深手を負わせることが出来なかった。

 

[惜しい]

[なんでブレスは吐かれそうになってるのに向かって行ったんだ]

[結果的には正解]

[逃げたところで回避できなかったからじゃね]

[なんでドラグーンと3体1なのに勝てそうなんだよ]


 傷を負わせはしたが距離を取られてしまったため、また睨み合いかと思っていたが、その動きを止めることなくドラグーンは雷を纏った状態で俺に向かって突撃してきた。


「このままだとじり貧だと思ったのか。なら来いよ。受けて立ってやる」


 真正面からの攻撃を躱し、纏っていた雷を受けながらドラグーンの動きに合わせて剣を振るう。

 俺の振るった剣はドラグーンの胴体を切り裂き、致命傷を負わせた。しかし、ドラグーンは致命傷を負ってもすぐに倒れることはないため、何かをされる前に地面に倒れほとんど動けない状態になっていたドラグーンへトドメの一撃を加えた。


 最後にギリギリの回避でドラグーンの纏っていた雷の影響で所々火傷を負ってしまったが、これでようやくドラグーンをすべて討伐することが出来た。

 

 あとは次の階層へ移動するだけだな。

 

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