憧れの人と一緒に…!?/斉藤悠ちゃん目線
ー午後の授業も終わり、下校ー
「…あの、話したいことって…?」
もしかしたら告白かなぁ、なんて淡い期待を抱く。
その後、あんなことやこんなことをする、とかっ?
自然ににやけてくる。
…でも、ぜっっっっったい、顔には出さないようにしないと。
もしかしたら嫌われるかもしれないし……。
「…あのさ、斉藤さんって、『まほーしょーじょ☆レーナ』のアニメ、好き…?」
え、!?
確かに私の大っ好きなアニメだけど……。
このアニメ好きな人はヲタク化するんだよね。
そして、私はそれがバレてぼっちに…。
でも、こんな陽キャな宮野さんが好き…!?
ありえないけど…一旦返事して話を引き出すか。
「…は、い…好き、です。」
やっぱ緊張、するなぁ……。
このままじゃ心臓持たないよ…。
「噂通りだ…。実は、俺も、その…好きなんだ、まほレー。」
まほレーっていうのは『まほーしょーじょ☆レーナ』の略称。
まほレーファンの人くらいしかその略称は使ってない。
…宮野さんもまほレー好きなんだ……。
つまりまだ周りにバレてないんだね。
「一緒、ですね…!」
正直、嬉しいなぁ。
だって、憧れの宮野さんと共通の趣味なんだもん…!
誰だって嬉しいよ…!
「そうだね。…で、まほレーって、感想伝え合いたくなるじゃん?だから…一緒に言い合わないかなって思って…」
分かる。
めっちゃ感想言い合いたくなるよね、〜。
でも、家族にも言えない、から……。
言い合えるなんて、嬉しい、!
しかも、宮野さんと…!
「はい…!私も言い合いたいです、!」
「ならよかった。じゃあ、また明日。俺、こっちだから」
最後までニコニコしてたなぁ。
やっぱり、かっこいい…!
ふわふわした気持ちで家に帰る。
…でも、それがいけなかったんだ。
私はとても嫉妬深い視線に気が付けなかったんだ……。




