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鋼鉄の聖女~勇者召喚されたOLですが、不遇なジョブの所為で追放処分を受けました。でも実は、私のジョブは最強のようで、いつの間にか無双しちゃってます。  作者: 楊楊
第五章 大陸統一

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89 聖女出陣

 早速、緊急の対策会議が始まった。

 ライダース帝国と国境を接しているラドス王国、リドア公国、ルクレア共和国の三国の代表者は、すぐに援軍を出すように要請してきた。もっともな主張だ。


 チャールズが曖昧な返答をする。


「全面戦争になってもいけませんし、ここは一つ・・・」


「何を悠長なことを!!盟約では、協力して対処することになっているのだ。すぐにでも連合軍を編成して、派遣してもらいたい」


 当初から懸念していた一国でも見捨てたら、小国家群連合自体が崩壊するという事態だ。

 議論が平行線をたどる中、私にも意見を求められた。


「聖女様の考えを聞かせてください」


 軍事の専門家でもない私にいい案なんてない。あったらとっくに言っている。

 でも私は、お飾りとはいえ、小国家群連合の代表でもあるのだ。意見を言わないわけにはいかない。


「1日考えさせてください。事態が切迫しているのは理解していますが・・・」


 解決策が出せない私は、時間を稼ぐしかなかった。



 ★★★


 三国の代表者を下がらせ、ミウとダクラ、チャールズやカリエスなどの信頼のおけるメンバーだけで、会議をすることにした。


「私としては、平和的な解決を目指したいのです・・・難しいとは思いますが、私が交渉に出向いて・・・」


 カリエスが止める。


「それは危険すぎる。何もアオイ殿がすべてを背負う必要はない」

「でもそれでは・・・」


 いい案が浮かばない。

 ダクラが言う。


「国境を一時的に封鎖するのはどうだ?」


 チャールズが答える。


「その行為自体が敵対行為とみなされ兼ねません。相手に侵略の口実を与えることになる」

「だったら、少し国境付近から下がったところで防衛線を張るのはどうだ?」

「それが現実的ですが、それで三国の代表者が納得するかどうか・・・」


 私も議論に入る。


「国境を物理的に封鎖できれば何とかなるのでしょうか?」

「当面はそれで何とかなるでしょう。しかし、根本的な解決にはならないでしょうね」

「でも、当面の危機は回避できると?」

「当面ということであれば・・・」


 チャールズによると、本当に危機を回避するには、帝国軍を無力化する以外にないという。

 ミウなんかは物騒なことを言う。


「だったら、奇襲をかけてぶっ潰すニャ」

「そんなことをしたら、一発で戦争になるぞ」

「そこは、盗賊かなんかに偽装してだニャ・・・」

「正規軍にいきなり喧嘩を吹っかける盗賊なんている訳ないだろう?」


 ダクラに諫められていた。

 そんな時、私はある作戦を思いついた。


「ちょっと作戦を思いついたんだけど・・・」



 ★★★


 私は今、シュルト山のボンバーロックの群生地に来ている。

 どうしてかって?それは作戦のためだ。私の作戦は採用され、実行に移されることになった。大量のボンバーロックを前に「集団鋼鉄化」のスキルを使って、ボンバーロック諸共「鋼鉄化」する。


「爆発しないと分かっていても、いい気はしないニャ」

「それはそうだな」

わらわもじゃ。爆発したところで、死にはせんが、それでもかなり痛いのじゃ」


 フェルスも続く。


「早く運んで、ご褒美を貰おうよ」

「フェルスに言われたら、世話ないのう・・・まあよい、やるか・・・」


 私の作戦というのは、ボンバーロックを国境付近に大量に撒くことだった。

 ボンバーロックの運搬は、ルージュやフェルス、それに他のドラゴンたちも手伝ってくれることになった。竜王に確認したところ、ボンバーロックを運搬するだけだから、人間の争いに首を突っ込むことにならないようだった。


 こんなところで、新たなスキルが役に立つとは思わなかった。


 ボンバーロックを大量に積み込んだ私たちは、ルージュたちに分乗して、国境を目指す。そこで、夜まで待機して、夜になったら国境周辺にボンバーロックを撒き散らした。帝国軍を監視していた情報部隊員の報告によると、帝国軍は朝から大慌てで、今も対策会議を開いているとのことだった。

 その日はそれで、帝国軍に動きはなかったが、次の日から早速ボンバーロックの駆除が始まった。


 流石の帝国軍もボンバーロックの駆除には手を焼いているようだった。


「基本的に戦闘能力はあまり関係ないニャ。問題は防御力だニャ」

「そのとおりだ。それにビッグボンバーロックを混ぜているから、かなり苦労するだろう。自慢の重装歩兵隊の楯や鎧もボロボロになっているからな」


 ダクラの言うとおり、ボンバーロックを安全に駆除するには、前衛がしっかりとボンバーロックの爆発を防ぐ必要がある。いくら攻撃力があっても、結局は自爆させてしまうからね。


「かなり効果があるということが分かったわ。引き続き、ボンバーロック作戦を続けましょう」



 それからの話だが、私たちはシュルト山でボンバーロックを大量に捕獲して、国境付近に撒き散らしている。三つに分かれている帝国軍も足止めを喰らっており、今のところ大きな衝突は起きていない。今日も今日とて、ボンバーロックを大量に捕獲していく。

 いつもどおり、ボンバーロックを捕獲しようと思ったところ、声を掛けられた。


「最近、ボンバーロックがかなり減っていると思ったら、犯人は聖女さんだったのですね?」


 そこには、殺気に満ちたドロスがいた。


 これって、ヤバいやつじゃないのか?

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