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鋼鉄の聖女~勇者召喚されたOLですが、不遇なジョブの所為で追放処分を受けました。でも実は、私のジョブは最強のようで、いつの間にか無双しちゃってます。  作者: 楊楊
第五章 大陸統一

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87 新たなスキル

 私が習得したスキルは、「集団鋼鉄化」だ。半径5メートル以内の味方を「鋼鉄化」できるようだ。


 早速、スキルの性能を確認する。

 ミウとダクラ、それにノーリたちサポーターズに協力してもらうことにした。シュルト山のダンジョンに移動し、実験を行う。なぜダンジョンにしたかというと、出現する魔物が階層ごとに固定されているから、実験がやりやすいからね。


 とりあえず、みんなに私のスキルを説明する。


「私たちにも、アオイのスキルが使えるってことかニャ?」

「それは凄い。私たちも無敵だな」


 ミウとダクラだけでなく、ノーリたちも驚きの声を上げる。


「私たちも聖女様の力が使えたら、まさに無敵ッス!!」

「これなら、Sランクパーティーになる日も近いな」

「そうだね」

「でも、そんなに上手くいくかしら・・・」


 リリィは冷静だったけどね。


 ★★★


 私たちは2階層に降り立ち、この階層でメインで出現するホーンラビットと対峙していた。


「じゃあ行くわよ!!「集団鋼鉄化」!!」


 私と一緒にミウとダクラを鋼鉄化させた。

 ノーリたちは、不測の事態に備えて、離れて見てもらっている。ホーンラビットが私たちに向かってくる。もちろんダメージは入らない。

 しかし、重要なことに気付いてしまった。攻撃するメンバーがいないことに・・・


 20分位して、スキルを解除した。

 ホーンラビットはというと、ノーリたちがあっという間に討伐していた。


「ダメージは入らないけど、動けないし・・・怖すぎるニャ」

「そうだな。いくらダメージは入らないといっても、一方的に攻撃され続けるなんて、神経がもたない。改めて、アオイの凄さを感じたぞ」


「そうでもないよ・・・慣れかな・・・」


 そんな話をしているところに、ノーリが核心を突いたことを言った。


「ところで聖女様、このスキルはいつ使うんスか?」


「そ、それは・・・」


 そもそものスキルが、硬くなって動けなくなってしまうスキルだから、使いどころが、非常に難しい。

 だから、私は使えないと判断されて、ザマーズ王国を追放されたしね。

 今でこそ、冒険者として名声を得ているが、ミウとダクラと出会わなければ、もう冒険者はやっていなかったと思う。


 私たちのパーティーは、私が囮になり、遠距離からミウとダクラが仕留めるというのが、基本戦術なのだ。

 攻撃役のミウとダクラが鋼鉄化して動けなくなってしまったら、基本戦術が破綻してしまっている。ただ動けない役立たずの人数が増えただけだ。


 私が答えに窮していると、ミウが言う。


「本当にピンチの時は、かなり役に立つと思うニャ・・・」

「だが、それ以外での使い道は・・・ノーリ、何か思いつくことはないのか?」


 ダクラが言うとおり、今の時点で使い道なんて思い浮かばない。

 そんなとき、ライトルが意見を言い始めた。


「こんなのはどうでしょうか?」


 ライトルの作戦は、私が魔物と一緒に「鋼鉄化」するというものだった。

 実際にやってみる。最初は、仲間と思うのに苦労した。それでもずっと、「可愛らしい」「仲間だ」と思い込むことによって、ホーンラビットも「鋼鉄化」することができた。まあ、狂暴だけど見た目は少し大きなウサギだから、ペット感覚になれたのが大きかった。これが虫系の魔物だったら、多分無理だろうけど。


「成功のようですね。そして、ここから攻撃を仕掛けるんですよ。動けない魔物を殲滅します」


 ミウとダクラ、ライトルとトールが一斉に攻撃を加える。しかし結果は・・・


「鋼鉄化していて、ホーンラビットにダメージが入らないニャ!!」

「というか、この作戦をする意味はあるのか?いつも通りやったほうがいいんじゃないのか?」


 ダクラの言うとおりだ。


 もう私の新スキルは使えないということでいいよ・・・


 そう思っていたら、トールが言う。


「この作戦を使えば、高額依頼を受けることができますよ。やってみる価値はあります」



 ★★★


 私たちがやって来たのは、シュルト山に流れるシアサト川だった。

 トールが説明をしてくれる。


「このシアサト川に生息するゴールデンサマスを生きたまま、ライダース帝国との国境の町に持ち込めば、かなりの額で買い取ってくれるんですよ」


 ゴールデンサマスとは、金色をした日本で言うサケに似た魚で、釣るにも捕まえるにも一苦労だという。それに輸送も問題だ。遠隔地に運ぼうとすると、どうしても冷凍になってしまう。しかし、今回の依頼者はかなりグルメな貴族らしく、何が何でも生きたまま持って来いとのことらしい。


「だからここで、聖女様の力が生きるんですよ」


 私は川に入り、「鋼鉄化」した状態で、ゴールデンサマスが近付いて来るのを待つ。

 そして、近付いて来たところで、「集団鋼鉄化」を発動する。そして、ゴールデンサマスが「鋼鉄化」したのを確認したら、今度は「重量調整」でゴールデンサマスを軽くする。すると、私と同じくゴールデンサマスも水面に浮かび上がった。


「聖女様とゴールデンサマスが浮かんで来たッス!!」

「そうだニャ。すぐに回収して、町に運ぶニャ」


「集団鋼鉄化」の最大の弱点は、私が「鋼鉄化」を解除すると、一緒に「鋼鉄化」した対象も解除されてしまう点だ。なので、私も「鋼鉄化」したまま、現地に行くしかないのだ。ルージュに乗って移動したので、3時間位で済んだけどね。


 というか、これって戦闘に全く使えないような気が・・・



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