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鋼鉄の聖女~勇者召喚されたOLですが、不遇なジョブの所為で追放処分を受けました。でも実は、私のジョブは最強のようで、いつの間にか無双しちゃってます。  作者: 楊楊
第五章 大陸統一

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79 植樹祭

 ドロスの話は続く。


「ただボンバーロックの減りが、異常に早いという苦情が土の精霊王様からあり、調査に来たら、精霊王様にシュルト山の管理をするように言われまして・・・今に至っています」


「それは大変ですね・・・」


「まあ仕方ないですよ。精霊は皆我儘ですからね」


 何となく想像がつく。


「自慢のボンバーロックがここまで破壊されるなんて、想定外でしたが、その原因が分かり、ほっとしています。聖女さんみたいなのが、大勢いれば困りますけどね」


 私を人外みたいに言っている。


「そこで相談なのですが、ボンバーロックが大量に設置してある場所には、なるべく立ち入らないようにしてもらいたいのです」


「それはどうしてでしょうか?」


「これから話すことは、誰にも口外しないでください。というのも・・・」


 そう前置きしたドロスが話したのは、衝撃の内容だった。


「私はダンジョン協会の関係者でもあるのですよ。あまり詳しくは言えませんが、ダンジョンなどにトラップなどを販売しています。聖女様には、簡単に突破されてしまいましたが、「南の塔」のトラップは、ほとんど私が作った物なのですよ」


「そ、それは凄いですね・・・」


 そもそも、こんな話を聞いてよかったのか?


 そんな私の思いも知らないで、ドロスは話し続けた。


「ただ、ここまで簡単に突破されるとなると、私の信用も落ちてしまいます。ですので、できればボンバーロックが大量にある場所には立ち入らないように配下の者に指示してもらえませんか?世界樹の移植と山頂の開発を認めるという条件で」


 私はミウとダクラに意見を聞いた。


「ドロスはヤバい奴だと思うニャ。私はドロスの条件を呑むほうがいいと思うニャ」

「私もだ」


 私もそう思う。


「分かりました。その条件で構いませんよ」


「ありがとうございます。交渉成立ですね。それでは細かい話を致しましょう。まず現在のところ、立ち入ってほしくない場所ですが・・・」


 ドロスの要望は、シュルト山の北側の斜面、それにダンジョンの25階層以上には立ち入らないことだった。


「開発が進んでいないのが理由です。完成しましたら、またご案内しますね。それと、あまり無茶な開発はしないようにお願いします。突然、大量のボンバーロックが発生しても困るでしょうしね」


「環境保護は大事ですよね?分かりました。すぐに指示しておきますよ」


「ありがとうございます。それでは私はこれで失礼しますね。近いうちにまたお会いできると思いますよ」


 そう言うとドロスは、去って行った。

 ドロスが去った後、ミウが言う。


「多分ドロスは、ダンジョンマスターかそれに準ずる存在だニャ。絶対に敵対しないほうがいいニャ」

「うむ。それと気付いたのだが、もしかしたらシュルト山全体がダンジョンなのかもしれんな。そう考えるとすべて辻褄が合う」


 ダクラによると、魔物の発生の仕方がダンジョンに似ているとのことだった。

 普通の場所なら、ある程度魔物を討伐するとしばらくは出現しない。しかし、ここは違う。どんなに討伐しても、一定の周期で魔物が発生する。それも突然に。ボンバーロックもそうだが、他の魔物も一定の周期で決まった数が出現していると思う。


「いずれにしても、深くは追及しないほうがよさそうね」



 それから私たちは、一旦町に帰還した。

 ドロスの指示をどうやって伝えるか迷ったあげく、面倒くさいので「神のお告げ」ということにした。これで、誰が信じるんだよ?と思ったが、不思議なことにみんな信じてくれた。宗教って怖いと改めて思ってしまう。



 ★★★


 今日は山頂に世界樹を植える植樹祭だ。

 あれからの話をすると、山頂までの街道の設置はドロスが認めてくれた。それに街道から外れなければ、魔物は出現しない。これもドロスの計らいだと思うけどね。


 そして植樹祭なのだが、エルフの女王だけでなく、各国の代表者も出席することになる。

 その接待やなんかで大変だったけど、それも今日で終わる。

 私はというと、各国の代表者を前に演説をしていた。まあ、いつもの中身のない、それっぽい話だけど。


「・・・この世界樹が、平和の象徴となるよう皆で協力して、頑張って行きましょう」


 式典が終わり、晩餐会となったところで、エルフの女王が声を掛けて来た。


「聖女殿、礼を言う」

「そんな・・・私は何もしてませんよ。世界樹を植えたのはエルフたちですし、土の精霊王との交渉は女王陛下がやってくれましたしね」

「世界樹のことではない。ドラゴンのことだ。土の精霊王経由で頼まれていたのだが・・・聖女殿、これは独り言と思って聞いてほしい。近々、この地に竜王がやって来る」


 一体どういうことだ?もしかして、攻めて来るのか?


「少し勘違いしているようだが、この地に来る理由はルージュとフェルスがきちんとやっているかを確認するためだ」


 女王は、わざとらしくメモのような物を私の前に落した。


「これで我は失礼する。大事な書類を無くしてしまったから、探さねばならん」


 そう言うと、エルフの女王は去って行った。

 私は、エルフの女王がわざとらしく落としたメモを確認する。そこには、竜王になるための修行項目が記載されていた。


 1きちんと自立して生活する。

 2他種族に迷惑を掛けない。

 3目に見えた功績を上げる。

 4仕事をするなど、その地域の発展に貢献する。

 5・・・・・・・


 様々な条件が記載されていた。

 そして、その最後にはこう書かれていた。



 以上の項目が達成できない場合は、罰を与える。なお、竜騎士がいる場合は、竜騎士も同罪である。



 あれ?私って、ルージュの竜騎士だよね?

 ということは・・・


 私は膝から崩れ落ちそうになった。

 ルージュがこの項目を達成できない場合、私も罰を受けるようだ。そんなこと、ルージュは一言も言っていなかった気がするけど・・・

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