差し出されたライター
春の季節がやってきた、気温が足音を届かせて
春になったらお別れさ、別の街へと駆けて行く
そんな事もあったよね、あんな事もあったよね、
過去の出来事思い出し、君とグラスを空けていく
色んな事を知ったね、色んな事を教えたね
グラスはどんどん空けていく、夜はどんどん更けていく
外は既に真っ暗で、空気が少し澄んでいる
風はどこか冷たくて、熱った体を冷ましてく
少し話し足りなくて、隅の喫煙所に誘い込む
慣れないタバコを取り出して、ちょっと一服誘い込む
街頭下で煙を立てて、周りは闇で僕らは2人
風は少し吹いていて、借りたライターは暖かい
スタンド間に挟み込み、すこし距離が空いてしまう
他愛のない話は過ぎてゆく、別れの時間はやってくる
じゃあねと貴方は去っていく、煙はまだ残ってる
間にあるのはスタンドだけ、ほんのちょっとの隙間だけ
超えれることはできたのか、煙はどこかに飛んでった
借りたライターの温かさ、それだけが手に残ってる