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ファの道

作者: 檸檬

入学式の練習をしている吹奏楽部


窓の開いた校舎からよく響くファーの音


曇天によく響く


あなたの歌声を聞いて少し涙が出たのは

嘘ではなく本当で、、


時雨れてきたのも嘘ではなく本当で、、

傘をさしました


それからわたしはファーの音を聞きながら


少し傘が宙に浮かんでいく気持ちになりながら


足でズンズンと歩いていけたのでした


そういえば


ファーはファイトのファだったでしょう


そういえば


あなたの歌にはいつもファの音がするなと

気が付いたのです


だから曇天の空を見上げて傘を回してみました


わたしは変わらないよ


心配ないからね


曇天に響く大好き!なのさ!








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