味気ないかな
悲しみを語るとき、私は何処かで酔っている
酔っ払っているときは、何処かに悲しみを孕んでいる?
知るべき人にしか知られないことは、
なんとも悲しいことで、そして少し甘美であって、
名辞なんて無意味だと、誰かの言葉を借りに行く
きっと千鳥足のままで行く
悲しみを語るとき、私は何処かで酔っている
酔っ払っているときは、感情に名前を付けもしない
あなたは知らない、私の悲しみを、
私だって知らない、知ることもない
知るべき人なんていない?
誰にも名付けられもせず、消えて行くだけというなら
それは悲しいこと、かもしれないな
全てが悲しくて、そうとも言えない
やっぱり知らない、ただ過ぎて忘れる
二日酔いもせずに、飯を食い始める、すっかり覚めている