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自由を愛する勇者ちゃん  作者: 夜月 紅葉
1、王都にて
8/25

閑話その2、勇者・高島智紀の悩み

 僕、高島智紀には悩みがある。


悩みその1、ステータスについてである。


 しかし、レベルについての悩みではない。勇者の称号のおかげもあるのか1ヶ月でレベルは30を超えた。ステータス全体に関しても僕より高い者はいない。

それはいい。

問題は、称号にある。


なんだ!?『恋愛神ジュテールに同情されし者』とは!!

同情されるほどの事は無かったはず! 

しかも恋愛神に!

まるで冬香との恋が叶わないみたいな言い方をされている気がしてならない。 


 僕は冬香に毎日愛を伝えているし、スキンシップもしている。毎日近くにいた女子達にも少女漫画で勉強したテクを披露して声援をもらったからときめかない筈がないのだけれど…冬香にはいつも軽くあしらわれる。僕に気がないのかな…


少し自信をなくしてしまいそうになるけれど、

まあ、これは時間の問題かもしれない。


 悩みその2、相沢拓人アイザワ タクトについて。


 常に冬香の近くにいる嫌な奴のこと。僕に次いで学校で人気がある。容姿は普通だし、いつも教室の端で本を読んでいるか、高橋優タカハシ スグルと喋っているか、ゲームをしているだけなのに。


 しかし、異世界に来る前からも来た後もこいつには散々苦汁をなめさせられた。


 例えば、定期考査。

僕は冬香に意識してもらうために様々な努力をしているけどそのうちの一つが勉強。部活には入っていないけれど、その分勉強を頑張っている。塾にも予備校にも入っている。

なのに、なのにだ。いつも学年順位は2位。1位はいつも相沢。あいつはいつも満点に近い点数を出している。しかしあいつは塾や予備校に入っていない。


 何度か嘘だと思ってあとをついて行ったことがあったけど、本当に一度も塾や予備校に行ったところを見なかった。

真っ直ぐ家に帰ったあと、何処かに行ったと思ったら凄く大きな風格のある家に入っていった。この家は近所でも有名な家で、旧財閥の家だという噂がある。しかもその噂は本当だとか。


 そんなところに一体何をしにいったのかは分からないが、とにかく、あいつが勉強を自主学習のみで僕よりも上の順位をとっていることは確か。

本当にむかついている。

一緒にいる高橋もナヨナヨしてるくせに、可愛いと女子から人気だ。

あの2人には本当にむかついている。


 あとは異世界に来てからのこと。

最近、冬香が午後にどっかに行っては夕食前にはふらっと帰ってくるという事が続いている。僕が街に行こうと誘っても、「予定があるから」と断られる。

怪しいと思ってついていったら、冬香は相沢、高橋と合流に、仲良さげに喋りながら凄いスピードで森の中へと駆けて行ってしまった。僕も必死に走ったけど、追いつけなかった。

しかも走っていった方向が、A級の魔物がウヨウヨいる森『死神の森』がある方。Aランクの僕たちでもまだ行ってはいけないとキツく言われた場所。

 冬香に聞いても何をしているのか言ってくれない。

 しかし一つだけわかる事は、あの2人が冬香を危険な目にあわせている可能性があるという事。

 これは許されることではない。たとえ冬香が無事に何事もなかったかのような顔で帰ってきても、だ。


 その事を桃香に話したら、


 「確かにそれは許容できない。」

 「だよね。じゃあ…」

 「でも拓人くんがいるなら大丈夫じゃないかな〜?」

 「え!??」

 「だって拓人くん強いし〜。下手したら智紀よりも強いと思うよ〜。それに、拓人くんはかっこいいし、冬香に変なことをするような人じゃないよ。どこかの誰かさんみたいに〜」

 「……」


 ー後日ー

 僕は午後に自主練習のために森に潜ることにした。Aランクの森…は流石に無理があるので、Cランクの森から始めることにした。Cランクの森なら訓練で使っている森の一つ上のランクだからね。油断は禁物。慎重に、強くなることを決めた。


 愛する冬香を守るために…


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