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自由を愛する勇者ちゃん  作者: 夜月 紅葉
1、王都にて
6/25

5、訓練開始!

翌日


 私達が異世界に来てから3日目。 

 今日から訓練が始まる!


 1日目の今日は剣術について訓練をする。


…と言ってもまずは剣の握り方、振り方から教えられる。

全員、剣を握るのすら初めてだし、魔法に関しては元の世界には存在しない。

基礎の基礎から始めるのは当然だ。


 …全員剣すら握ったことのない初心者なのは嘘だけど。

          

私の家は代々続く剣術“千華水野流”の本家だし、幼なじみの相沢くんと、高橋くん…あーもう面倒臭い。拓人と優も私と同じくらいの時期から始めてるし。物凄く強い。


つまり、私と拓人、優の3人は普通に剣を使える。

しかし、


『誰かに目をつけられるな』

『力を使うならなら本来の姿を見せるな』

『表立って動くのは危機が迫っている時のみ』


 この3つの千華水野流の掟に従って、私達は常に行動しなくてはならない。


 なので、私達は初心者のフリをして訓練に参加。


今週1週間は情報収集をして、その後、空いた時間を利用して修行でもしようかな…

森とかいっぱいあるし。

魔獣とかいう強いやつが大量にいるらしいし。


 そんな感じに脳内で今後の計画を立てながら、ひたすら素振りをしていた。


あー。つまんない…


♤ ♤ ♤


 ひたすら素振りをさせられた午前中の訓練が終わり、昼食(あまり美味しくない)を取った後、午後は魔法の訓練をする。


 教えてくれるのは腹黒系イケメン(仮)のハイド神官長くん。


パチパチパチ


 「それでは訓練を始めさせていただきたいと思います。まずは魔力を感じるところからやってみましょう。魔力をうまくコントロールしないと魔法を上手く扱うことができません。では2人組を組んで、両手を繋いでください。」


 そう言われて私はすぐ横にいた智紀が手を差し出してきたので、智紀と手を繋いだ。


桃香は拓人と組むことができたようだ。耳が真っ赤になっている。


「わたくしがお二方のどちらかに魔力を送ります。何か温かい感覚が流れてきたら、それが魔力になります。それを相手に流してみてください。」


 そう言って神官長くんは金色に輝く光の粒子を纏うと、私達の方に飛ばした。この光の粒子が魔力らしい。

それを智紀が受け取った。

 

 「うーん。こんな感じかな…」


 そう言って首を傾げながら私の手を強く握った。


 …なんか温かいものが左手から流れてきた。多分これが魔力?


 私は智紀の方に流れてきている手とは反対の手から魔力を流してみる。


 「おぉ!魔力?が僕と冬香の間で循環している気がする」


 「流石勇者様です。ここまで早く魔力を扱えるようになるとは…では、今日はここまでにしましょう。

 初めて魔力を扱ったのでとてもお疲れだと思います。今日はゆっくり休み、また明日頑張りましょう。」


 ハイド神官長くんは私達の訓練を切り上げると、そのまま用事があるとか言って王宮のほうに行ってしまった。


 私達も生活拠点の館に戻った。


ー 本当に収穫が多い1日だった。

  魔力制御が上手くなれるように日々魔力制御をやってみようかな…


 …明日から近くの森で自主練してこよう。


 その日もぐっすり寝ることができた。


読んでくださりありがとうございます。

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