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第4話 峯岸瑞希

 峯岸みねぎし瑞希みずき。ショートの髪型が似合う小さな闘志の塊。囲碁・将棋部所属でどちらもこなすマルチプレイヤーで強い、らしい。腕前は知らないけど普段は喋らないくせに口を開くときは論理明晰さを武器に切り込んでくるからきっと強いに違いない。議論相手として手強てごわいし面倒な存在。天性の一匹オオカミ、それが瑞希。安穏なはずのクラス運営ではしばしばトラブルメーカーになる一人だ。


 瑞希は椅子の音を立てずに立ち上がった。スラックス姿は凛々しいと言っていいだろう。そしてはっきりとした強い意志を込めた声で宣言した。

「はい。私からはクイズ大会を提案します」


 悠太は言われた通り黒板に「・クイズ大会」と書き込んだ。

「峯岸さん、ありがとう」


 悠太は拍子抜けした。果たして具体性のある案なんだろうか?具体性がなかったら陽菜・紅麗亜の二人に粉砕されると思うけど。とはいえあの峯岸さんが何も策を考えてない訳がないか。

 紅麗亜の案だけでいいのにさ。だってめんどくさいじゃん、議論って。悠太は瑞希の乱入を主流派マジョリティへの挑戦だと判断した。とは言えクラス委員長である。一方的に決める事は出来ない、公平に接する必要がある事も理解していたし、峯岸さんに機会を与えずに終わらせる事は不可能。そんな事をしたらどれだけ言葉の棍棒を振るわれるか分かったものじゃない。だからちゃんとやるしかない。


 佐藤陽菜はイラっとしていた。瑞希がしゃしゃり出て来た時にはロクな事がない。瑞希と議論すると主流派マジョリティの意向を口先だけで止めてしまう。黙ってりゃいいのに、孤軍奮闘だろうが黙らない。ほんと空気を読まない面倒な相手なのだ。


 悠太は議事を再開させた。

「他に意見はないですか?あれば挙手して下さい。ないならこの2案に絞ってどちらにするか決めたいと思います」

クラスは陽菜、紅麗亜と瑞希の対決に静まり返っていた。


 今野創太は思わぬ展開で面白がっていた。佐藤陽菜・山上紅麗亜と峯岸瑞希がどんな案を考えているのかもう少し様子を見てみるか。手を出さなくて良いかもしれないし。


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