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第3話 山上紅麗亜

 山上やまがみ紅麗亜くれあ。女バレの佐藤さとう陽菜はるなの親友にして放送委員会アナウンサー。ロングの茶髪で女子としては高い身長164センチで街で読モにならないかと声をかけられてやった事もあるとかいうのが自慢。

この学校の制服ボトムスは去年からスカートかスラックスのいずれか選択出来るようになった。自転車通学が多い事もあり女子はスラックス派が多いけど紅麗亜や陽菜はスカート派。可愛らしくという追求に余念がないあらわれらしい。

 そんな陽菜と紅麗亜のつながりはその長身なら女バレのエースになれるから一緒に入ろうよと陽菜が声を掛けた事がきっかけ。勧誘には失敗したけどそれで親友になったとか本人達が冗談めかして言っていた。悠太は紅麗亜が読モで掲載された雑誌を見せられていたけと街中で声がけされた云々は嘘で紅麗亜本人の応募じゃないのかと疑っている。


 そんな紅麗亜が勢いよく椅子の音を響かせながら立ち上がった。後ろの男子の机に椅子がガタンと当たった。男子が嫌そうな顔をしながら小言で文句を言ったが紅麗亜はそんな事は御構い無し。陽菜と仲が良いだけに性格もとても良い。そしてアナウンサーの発声練習で鍛えたよく通る声で提案した。

「私はカフェを提案します。コスプレとかメニュー充実とか何かテーマはみんなで決めればいいと思います」

一気に主張を言い終えた紅麗亜はスッと席に着いた。


 悠太はチョークを手にすると黒板に「・カフェ」と書いた。そして前を向くとみんなん改めて確認した。

「他に案はありますか?」


 この案しか出ないだろう、そう踏んでいた悠太は念のための確認で聞いたつもりだった。そして予想は裏切られた。一人手が挙がったのだ。想定外だったが悠太はそれが誰か確認して得心した。手を挙げたのは窓側の最後列に座る女子だった。悠太はには選択肢はない。嫌な予感に囚われつつもその人物を指名した。

「峯岸さん、どうぞ」

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