表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

第2話 委員長 亘理悠太

 月曜日。2年B組のロングホームルーム。亘理わたり悠太ゆうたはクラス委員長として議事進行の役割を果たすため教卓に立っていた。色黒、短髪。170センチの身長はバレーボール部員。身長は高いと言えないけどジャンプ力でカバーしているアタッカー志願のはずが気付いたらリベロで補欠時々レギュラーという位置になっていた。クラスの委員長には自ら立候補。他に対抗馬もなく悠太ならいいかなというゆるい空気もあって当選していた。

 バレーボール部女子チーム(女バレ)でクラスメイトの陽菜はるなに言わせれば「悠太は男バレで主将をやりたがったけど、補欠とレギュラーの間をフラフラしているから手を挙げにくいんだよ。だからクラス委員長になって自分にあると思ってるリーダーシップを証明したいんでしょ」。

悠太は陽菜に「そんな事はないよ」と言い返したけど図星だった。


 今日の議題は来たる文化祭でのクラスの出し物選定。いろんな案が出るクラスもあれば出ないクラスもある。2年B組はどちらかといえばこれまでは出ない組だった。

 悠太としても円滑な運営を心掛けていたのでクラスで主流派マジョリティを動かす力があり「文化祭ってあれなら」とか盛り上がっていた陽菜と紅麗亜に探りを入れたらやりたい事があるからと言っていたので他に意見が出なきゃすんなり決まるだろうと楽観視していた。


 悠太は教室内を見回した。さて仕事しますかね。

「それではうちのクラスでやる文化祭の出し物について決めます。何かやりたいものがある人は挙手してください」


 静まり返った教室。俯くクラスメイト達。そんな中で一人手が挙がった。廊下より2列目、後方に座っている紅麗亜だった。紅麗亜の斜め左前の席の陽菜が率先して手を挙げてくるかなと思ったら今回は親友に任せてまずは様子を見ているつもりらしい。悠太は紅麗亜を当てた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ