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毒白

the only one

作者: 棠 智果

失せ物はいずれ見つかる、と書かれてあった。

私はその御神籤を「やかましい」とばかりに括り付けた。


今日も、合わせづらい目を装う。

滲み出すような赤色を、注意深く虹彩を秘匿するような黒い睫毛を、

そう、あたかも弱々しくいじらしく、爪や牙で引き裂かれる前の草食動物のような目を。

それが私の役割。


着々と進めて行こう。

壮大ではないにしても、すべては私の心の平穏のための計画。


その行為の正体がたとえ愛でなくても受け容れ、

美しくもない本音は拷問のように締め出し、

輝きを拾い集めて、もうどこにもない古巣を目指して。

帰る場所は唯一つ、と月にも歌い。


こんなことなら我が心など知りたくなかったと、

もう一度嘆くことのないように。

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