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若者よ

作者: スー・ミン

若者よ


力を第一とする世界で

卑屈な小人は小言を用いて君を惑わすだろう

暗愚な悪人は讒言で君を陥れるに違いない


大人なる若者よ


小言に惑わずに己を通せ

讒言に負けず勝利せよ


気にしなくていい


愚か者共の破滅は目に見えている

臭い息から出た言葉など

凩が吹いた程度と粋がるのだ


今は自らの可能性を見つけ出し

ひたすらに研磨するのだ


老いて錆びついた鉄にはなるな

人生は研磨研究の連続だ

少しも弛む心なかれ

人生の奥義は闘いを已めぬこと


若者よ

勝つよりも負けるな

負けぬことより生き抜くことを忘るるな

生きることこそ真にして最大の闘いである


闘いに価値を見出せ

何も見出せぬ闘いなど残酷ではないか


理不尽を見放すな

最良の判断が正義とは限らない

潔癖に悩み抜くことこそ真実

強きも弱きも優しくあれ

優愛なき心は空虚

慈悲こそ重苦の渦中に落ちる唯一の光


世界の希望は慈悲を母として

希望の光は必ず慈悲に還る

空と生命はそう語っている


若者よ


美空の答えを知っても翳る君よ

限界を知らない忍耐が君を狂わせても


君は僕の栄光の証


君は僕の幸福の勲章


君は僕の第一の誉れ


君は僕の最後の希望



真実の若者とは

悩み猛る苦悶の人にも

汗水流す充実の人にも

生きとし生ける者

全てに微笑みを配る者


若者の別称とは

大歓喜に満ちた笑顔の者


若者よ


最後は自由なる君の心に

皆が感動し涙するだろう


若者の使命は若者を信じ抜くこと

絶望こそ最大の敗北と知り

今日も広く駆けるのだ


そして

僕は若者らしく自由に快活に

恩を石に刻んで 砂に恨みを書くのだ

大風が砂を流しても

石に刻まれた文字は百年残る


千年輝く 報恩の人になる夢を抱き

紡いだ詩を拳拳服膺して

僕は静かに眼を閉じるのだ

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― 新着の感想 ―
[一言] 詩から力強さが伝わってきました。 文章がかなりこなれていて、読んでてこの人は詩を書きなれている人、短い言葉で気持ちを伝えられる人なんだなぁ、と。正直うらやましく思いました。ちくしょう、才…
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