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スターダスト オブ ジ アース~Volume 7 magicians~  作者: 抹茶スクロース
第3章 素の魔法使いと玄の魔法使い
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ベリーナンセンスな彼女

「確かに箸は関係ありません。ましてや、水属性にも。ですが、私が今使用していった魔法には重要なものが含まれています」

「それは?」

「いずれ分かります」


畜生ー!何なんだ、一体!私が悪いのかっ、…………ああ、そうだ。私は馬鹿だよ…。数学の小テストで黒歴史作った女だよ。詳しくは1話参照。無ければ2話。


「前菜は此処まで、此処からはメインディッシュです」


格好良い言い方するうー。ちなみに此処でのメインディッシュは地獄行きだよっ。




「………………」

「………………あの……」


暫くの間、じっと鷲爪に見つめられ、顔が火照る琥珀。面食いな琥珀に、なかなかの顔立ちの鷲爪は結構効いた。


「ああ、すまない。精霊ではないのだと気になってしまってな」

「貴方は精霊ですか?」


一瞬だけ、鷲爪は突然な質問に目を丸くした。だが、再び穏やかな表情が戻る。


「いや、精霊は属性が魔法使いと同じように指定されている」

「じゃあ貴方はそれ以上!?」


琥珀の目が爛々と輝く。琴音がまだ見たことのない精霊主、あるいはそれ以上なのかもしれない。そう、考えるとわくわくが止まらなかった。しかし、鷲爪は笑顔のままで、返事は無かった。謎が1つ、琥珀の中に生まれた。


「して、貴殿は己で魔法を駆使できるのを存ずるか?」


暫く琥珀は沈黙する。考えているというより、喋り方に戸惑っていた。今な感じを漂わせない鷲爪の言葉に、理解不能と頭が示唆している。ただ黙る琥珀に、少し鷲爪も戸惑う。琥珀の頭が、ここは腹を割ってきちんと言おうと決意した。


「話し方が……」

「話し方?」

「少し古臭くて、何と言ってるのか…」


ああ、と納得の表情をする鷲爪。1度、手を喉に当てて小さく発声をする。何の意味があるのかは、此方からは不明だった。


「すまない。出来るだけ簡単なようにはしよう」

「ありがとうございます!」

「それで、琥珀は使い魔でも魔法を使えるのを知っているか?」

「ああ、琴音さんから聞きました。簡単なことしか出来ないけど…」


鷲爪は、腰に構えていた大層な剣を抜き出した。すらりと細身な刃ながらも、曲線が大胆に描かれていた少し不思議なシルエットだ。


「音の魔法は少ない命令式で、大きな力を発揮する、初心でもやり易い魔法だ。それは、ただ空気を振動させればいいから」


すると、持っていた剣が細かく震えだす。耳鳴りを思わせる高音が響いた。特に耳の良い琥珀には、少し嫌な音だった。だが、次第に音は止んだ。


「今のは魔法ですか?」

「魔法まではいかないな。今のはただ命令式を数個程集めただけだから」


琥珀は関心が高まる。探求心をとても擽られていた。


「何か凄い魔法は出来ますか?」

「極大魔法のことか?」


多分、と琥珀は答えた。


「悪いが、此処では出来ない。外なら構わないが」

「本当ですか!?」

「何せ、君にもこの魔法を教えたいしな」


琥珀は顔を赤く染めて、笑顔になる。2人は魔法使いの邪魔にならぬようにと、外へ静かに出ていった。




なーんか、琥珀が向こうで照れてるな。鷲爪確かにイケメンだもんなあ。イケメン?あれ、ハンサム?いずれにしろ、確かにインド人、格好良い顔してるよ。


「余所見しない!」

「ぶっ!!」


白音さんの平手打ちを私の頬が食らう。今、思いきりビンタされたよ!!だって、パァンっつったよ!


「おっ、親父にもぶたれたことないのに!」

「誰だって1度はあります」


……………えっ!?ってな空気をもう修業中ずっとやられてるよ。今やってるのは、燃料電池の逆版をやっている。水は酸素と水素から出来ているのを皆さんは知っていると信じてます。はい、空気中のそいつらを化合させようとしている魔法を作っています。命令式をガッチャンコさせていくと、魔法になる。さらに、極大魔法ならば、呪文も必要になる。


「まず、空気中の水を結束させる命令式、ってどう書くんだ……」


命令式の文字は日本語とか英語を単語に…とかじゃなくて、本当に文字の羅列。だから『あ』と『A』が隣り合わせでも日常茶飯事的なことなのだ!


「水だから『Γμ≠W』から始めて……次に、結束………」

「『§結σ/O2+』です」

「漢字来たーーーー!じゃなくて、次に足し算して……『Γμ≠W∩→§結σ/O2+』っと」


丁寧に、キャンパスノートに写す。実は、セクションマーク、難しいと思う。私だけかもしれないけど。ちなみに、この命令式だけではただの羅列。ここから、法則に従って魔法にも出来るようにさらに命令式を足していくのだ。で、時間をかけて作ったのが、命令式は約250個の魔法です!次に、魔法の呪文を決める。ここで、センスが無いのは何故か魔法に拒否されるのか、発動しないこともある。だから、センスが必要なのだ!


「大気を取り巻く世界の主よ、ここに有り難き嵐を巻き起こせ!的な?」

「短いです」

「じゃあ……」


やばっ……瞼閉じる、瞼閉じる……あ。視界が真っ暗だ。少しシエスタの時間………。


「因幡月」


なんて、無いですよね。はい、知ってます。因幡月は、光属性の回復小魔法だ。シエスタとかふざけたら、元気になります。


「じゃあ白音さん、考えてよ!」

「夏のつとめて、白き稲妻に……………」


凄すぎたので以下略。流石白音さん、完敗ですわ。これは採用するぞ、皆さん。これが、白音さんセンスだ!早速魔法を発動させる。私の足元には黄色い魔方陣が光り、かつ緑色の光が混ざる。


「じゃあ白音さんやるよ!夏のつとめて、白き稲妻に荒し、粗しの嵐を今この世界に大いに巻き起こせ!さあ、今がその時だ!」


しん………。


「「…………………」」


でしょうね……。白音さんのネーミングセンスとか結構ヤバイからね…。何せ、昔の飼い猫が『竹輪の田楽』だからねえ……。何で、韻を踏んだのかなあ?途中まで最高だったのに、最後の情熱的な台詞で、全部無くなるしね……。


「わしわしーーーー!!」


私は即座に鷲爪のもとへBダッシュした。そう、白音さんの魔法の呪文は、わしわしが担当しているのだ。それを私は知っていたのだ!白音さん、ごめんよ。此処は白音さんに頼れないよ!

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