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スターダスト オブ ジ アース~Volume 7 magicians~  作者: 抹茶スクロース
第3章 素の魔法使いと玄の魔法使い
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紅白魔法合戦

ロシア、モスクワ。津軽海峡でなくても雪景色が堪能できる、こんな場所に白音さんは住んでいたのか……。今度は至高寒いよ!なのに、何なの!?どうして、白音さんと鷲爪は平気なの!?おまけに琥珀も普通にしてる…。


「着きましたよ、朱の魔法使い」


外見は案外普通な感じだった。だけど、何故此処にトナカイの毛皮がぶら下がってるんだ…。


「白音さん、これ……」

「ああ、それは戦利品ですよ」


何の戦利品なの!?白音さんは、相変わらず真顔だけど、流石に私と琥珀は困惑中だよ。鷲爪のエスコートでドアが開く。おお、玄関がまさかのビッカピカの大理石とは……。とんだ金持だ。一歩踏み出しくないが、仕方無く踏み出した。が、


「ああ、そこトラップあるんで」

「え?」


カチ、と妙なスイッチが入る音がする。そして、何かが頭上に向けられる。黒くて、筒状のもの。そうこれは、


「マシンガンだああああ!!!!」


点々と足を貫こうとする機関銃。ダダダダ、と鳴り止まぬ弾丸の雨。ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!!だが、これは恐らく私を試しているな!


「だったら金属なんてこうとでもなれえええ!雷弾!」


電気で作った弾丸を筒の穴にドーン!筒からは黒い煙が上がり、暫く静止する。しかし、機関銃はそんなんでへこたれないタフなボディで再び私を襲う。


「ちなみに、それは雷属性が効かないよう仕掛けられています」

「何で雷オンリー!?私、何かした!?」

「いいえ、特には」


えええ!?白音さん、何の逆恨みも特に無しでそう来る!?いや、まてまて。ここは別の属性でいける魔法を探すしかないかな…。目には目を。歯には歯を。マシンガンには、マシンガンを。でも、マシンガンは無いっ!


「ならば作るまでだ!」


すると、右手に何か黒い物体が集まりだす。みるみるうちに右手には小さな銃が出来上がり、手にしていた。……………は?


「ななな何じゃこりゃあ!」


とりあえず、私は乱れ撃ちでマシンガンに対抗する。だが、これ………白音さんの家を破壊しかしてない気がする。ごめんなさい、白音さん。ってこれ、もしかして私の魔法と融合させて、ぶつけたら…!


「浮遊雷の弾丸添え!」


狙いを定め、次こそドーン!機関銃はモーターに物が詰まったような音を立てて、やっと静止した。きっ、九死に一生を得た気分だ…。心臓が痛い…。


「朱の魔法使い、貴方は判断に遅れを取りすぎです。確かに、蒼の魔法使いも音を上げる訳ですね」


胸に今の言葉が突き刺さる。何の誉め言葉も無しかいっ!


「しかし、今の銃の精製は……」


小さく白音さんが呟き、顎を擦る。確かに、私は雷オンリー。だけど今、別の属性が完全に混ざった。強いて言うならば、


「灰色の魔法使いの技では無かったのでしょうか?」


だっ、誰だ!?その灰色の魔法使い!私達にはそんな色はございません!何なの、白音さんと言い、蜂鳥と言い、魔法使いは他にも居るってことを何故に言わない!


「灰色って……」

「ああ、独り言ですよ」


しれーっと白音さんはかわす。もうっ、何の恨みがあるの!そこは、まあ置いといて、私達は地下にやって来た。そこはただ純白の空間。


「此処で貴方の修業をします」

「はいっ!」

「して、使い魔。貴方は音属性だと伺ったのですが」

「はい、おかげさまで」


暫く静止する白音さん。ふと、鷲爪を見つめると、ゆっくりと目を閉じて頷いた。琥珀も舞姫との修業で、ついに属性デビューって訳だ。


「鷲爪は基本、全ての属性に対応出来ます。折角ならば、私達が魔法を修業中、見てもらっては如何でしょうか」

「すっ、全ての属性!?」

「まあ、種族の影響でな」


いつまでも穏やかな表情ばかりするな、こやつは。種族の影響ってかなりすごい種族なのかな?訊きたいけど、ちょっと訊きづらい気迫してるよ……。


「では朱の魔法使い。早速修業をしましょう。明日までには完成させなければならないので」

「はいっ!」


白音さんは、まず何故か箸を出した。持ち方も綺麗だ。


「宮本 武蔵をご存知でしょう?」

「あっ、蚊を箸で捕まえた人だ!」

「まずは“蚊”を捕まえます。先程の魔法を私に当ててください」


よおし、白音さんと言えど容赦無しだ。私は手を前に出し、そこから魔方陣を展開させる。


「雷弾!」


幾つもの雷の銃弾が白音さんへ発砲される。白音さんも流石に参ったか、左手をポケットに入れて、何かを出す。って、また箸かいっ!だが、二刀流でも華麗なる捌き、白音さんは雷弾を巧妙に捕まえていく。それも全て、電気なんてなくなるはずなのに、なくならずに。


「どういうメカニズムで電気が消えないの?」

「考えてみなさい」


まあ、魔法でしょうな。だけど、何の命令式を使ったのだろう?魔法を成り立たせるものが命令式と言います。命令式は、パッと思ったものも全部命令式にあたる。属性とかもこの段階では、関係無し。更には、どれだけ常識を覆しても、命令式になるのだ。まあ、魔法ですしな。簡単に例えれば、今私がカレーが食べたいと思って、カレーを出します。その魔法には、無いものから姿を作る式、普通のカレーを作る式、人参は抜く式………など。馬鹿みたいな思考からの命令式でも、れっきとした式になるのだ。実際に、カレーを出すだけで50くらいの命令式はいるけどね。高燃費だね、魔法使い。


「例えば、摩擦を空気中で起こし続ける命令式とか?」

「いいえ、そんな面倒なものは抜きです」


あら意外。白音さんも案外大雑把なのね。じゃあ、大雑把には雑な感じの命令式か。


「捕まえたものを離さない式とかは?」

「近いですが、私はそんな肉食系女子ではありません」


……………………きりがないわっ!命令式なんて無限だからね。


「正解は、錯覚を利用した魔法です。これは、実際に私が捕まえた訳ではありません」

「じゃあ私が発射したあれは?」

「全てを奪う魔法を使用しました。玄の魔法使いの魔法なので、正直嫌でしたが」


そして、白音さんは箸を直す。それ、宮本 武蔵の意味あった?


「というか、白音さん。そんな余興を見せられても、嵐起こせないよ」

「この愚か者が」


めっちゃ罵倒された。

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