表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

死を待つ人。

作者: 里々

毎晩、もう生きられないと思いながら布団にもぐる。


感情を押し殺した残りカスのような涙のおかげで目が重く、いやでも目蓋が落ちてくる。


心臓の奥の方にあるもやもやとした感情は、今にも破裂しそうだがまだ心臓に穴は空かない。


今日か明日か。いつそれが来るかはわからないが、もうすぐ、もうすぐだ。


もうすぐ僕の心は死ぬ。


なにも感じなくなるだろう。

それは今の僕にとってどれほど魅力的なことだろうか。


ねぇ、母さん。もうすぐ、もうすぐだよ。

もうすぐ貴方の言うことをなんでも素直に聞く僕に生まれ変わるよ。

貴方が今の僕を殺してくれたから。もうすぐだよ。


僕の心はもうすぐ死ぬ。


自分で殺す勇気なんてないから、

それまでは生きてよう。


もうすぐ、もうすぐ。


おかしいな。

なんで僕は泣いてるんだろうか。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして なんだか、ジーンとしました。
2012/06/19 17:57 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ