1.必要の無い、感情
ふざけるな。
ふざけんな。ふざけんな。ふざけんな。ざけんな。
ーーガタンーー
私の中で何かが傾れ落ち、暗闇が広がっていった。
「・・・・こんな世界、壊しちゃぉ。」
* * *
「ねー雅紀ー!!!」
「ん?」
「ちょっと遣りすぎだったかな。麗の両親自殺したって・・・・・・・・」
雅紀はガンっと、壁を殴る。
「なっ何すんの・・・・」
「この事。ぜってー。誰にも言うなよ?」
雅紀は、2人が噂を広めた事を留美に口止めする。
「わ、分かってる。」
「留美・・・・・・。逃げるぞ。」
「えっ。は?えっ」
「もうじき麗は俺らに復讐しにくるだろ。」
「何でそんな事分かるの?」
「ほら見ろ。」
雅紀が指差した窓の奥には。
狂ったかの様に笑う麗の姿。
ーーこのままでは、殺されるーー
そして2人はそそくさと。
・・・・逃げた。
* * *
あの2人・・・・。
殺さなきゃ。
お母さんとお父さんのために。
急がなきゃ。
走って。走って。走って。
そしたらもう、2人は消えていた。
涙が出てきて、笑みが止る。
ーー私。クルッテルーー
尋常じゃない程に。自分が怖いよ・・・・。
お母さん・・・・。お父さん・・・・。
何で。何で?何で。何で・・・・。シンジャッタノ?
私。
一人じゃ、生きていけないよ?
自分たちだけ、楽になったの・・・・?
そんなの、ズルイじゃん。
私も、お母さんたちの所に、行かせて?
ナイフを首元に光らす。
そしたら強い風が吹いて、ナイフが飛んでゆく。
まるで両親が。
ーー死ぬなーー
そう言っているかの様に。
「ふざけんじゃないわよ!死なせてよ・・・・!!!!!」
ナイフを取りにゆく。
そしたら鳥にくわえられて、もう。
死ねない。
「どうして・・・・?どうして死んじゃ駄目なの!?ズルイよ。ズルイ。私を捨てたの?
・・・・・・・・・・そう、なんだね。」
私は捨てられた。
もう。
愛なんて要らない。
本当の愛だって偽りの愛だって。
もう、必要ないわ。
私は今日から悪魔になって。
この世界を滅ぼすわ。
感情なんて捨ててやる。
サヨウナラ。ワタシ。




