5.まいさんの怒り
「ねぇ・・・?涼?」
「どした?」
「まいのとこ、戻ろぅ?」
「・・・・・分かった。行くぞ?」
「うんっ!!」
そしてあたし達は、まいのもとへと歩く。
その道のりは、行きの時よりも気持ちが軽くて・・・。
それはきっと、涼が着いてくれているから。
大切な物を、取り戻す事が・・・出来たから。
「あっ!!涼・・・。そいえば、レンってどうなったんだろ。」
「・・・・・アイツなら。大丈夫だ。」
そう答えた彼の瞳は、希望に満ち溢れていて。
そんな彼に見惚れたあたしは、もう・・・聞く事を忘れていた。
「涼・・・・・・、大好き。」
そして、長い時間あたし達は、お互いの時間を埋めるかのように、話をした。
そうしている間にも、まいとの距離が短くなっていって・・・。
とうとう、まいのもとへと、たどり着いたんだ。
「ゆいっおかえりッッッ」
「まいッただいまッ」
まいは涼を見るなり、あたしに告げる。
「アンタの気持ち・・・、涼に伝わったんだね。」
「まい?あたしの背中を押してくれて・・・・・・ありがとう」
「まっまい?本当に、すまなかった。
俺、これからも2人と一緒にいたい。
許してくれなんて、言わない。
ただ、謝りたいんだ。
それで、ゆいを支えたい。」
「涼?あたしね?貴方にゆいを支えて欲しい。
ゆいには貴方が必要だと思う。
でも、あたしは貴方を許したくない。
だから・・・・・・・・・」
「「だから?」」
「一発、殴らせろ・・・・・・」
”バッコォーーーーン”




