6.夢
* * * * * * * * *
「ウサギは用意したでしょうね?」
「あっハイ」
「絶対にミスするんじゃないよ」
「分かってる」
「今から私たちがするコトは、この世界を滅ぼすコトになり、そして尚且つ、支配するコトになるだろう
この計画を邪魔する者は、たとえお前たちであっても、容赦なく殺す。
いいな?」
そして、大勢の男たちは頷く。
青い瞳のウサギを乗せた機械はウサギたちを縛り上げ、解体している。
改造されたウサギの瞳は赤色に輝き暴れだす。
それを真剣に見つめる美少女が、しゃべりだす。
「これより。
ワンダーランドを滅ぼす。
私の支配下のウサギ共よ!
ただちに村へ、戻るのだ」
そのとたん、赤黒い光景が見えた。
ウサギたちが人間を食いちぎっている。
恐怖
その言葉が頭にこびり付く。
だが少女は、微笑む。
声を上げながら
ーーーーーーーヒャハハハハハハハハッハーーーーーーーーーー
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「ゅぃ?ゅい?ゆいっ」
ん?
まいの声が聞こえる。
あたし?
あたしの名前を泣きながら、呼んでいる。
なんだ。
あたし、寝てたんだ。
夢だったんだ。
「おはよ。」
「おはよじゃないわよっ!あぁ、もう、本当によかった」
そう言って彼女はあたしに縋る。
「えっ?どうしたの?」
「あんたまさか、覚えてないの?」
「覚えてないって、夢じゃなかったの?」
「夢なワケ、ないじゃん!アンタ乗り移られたように、不気味になって・・・、それから」
乗り移られた?
やっぱり、夢じゃなかったんだ。
あのとき、なぜか意識がとんで、ただ、ただ、
怖くって、まいに向かって叫んだんだ。
ーーーー逃げてーーーーー
って。




